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東京クラシックはドロー決着。3試合連続引き分けの東京Vはプレーオフ圏外へ

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[10.7 J2第37節 東京V 1-1 町田 味スタ]

 J2は7日に第37節を行い、味の素スタジアムでは東京ヴェルディFC町田ゼルビアと対戦し、1-1で引き分けた。前半の終盤からチャンスをつくり出した東京Vは、後半5分にMF梶川諒太が豪快なシュートを決めて、1-0と先制する。町田はFW平本一樹投入して、反撃に出る。後半39分には平本がPKを獲得、これをFWディミッチが決めて、町田が追い付いた。このまま1-1で試合は終了。3試合連続ドローの東京Vは、大分に勝利した横浜FCに抜かれ、プレーオフ圏外の7位に順位を落としている。

 東京Vは前節の山形戦(1-1)でスタメン出場していたFW阿部拓馬が、負傷のためベンチ入りせず。代わりにMF中島翔哉が3試合ぶりにスタメンに名を連ねている。一方の町田は前節の大分戦(1-3)から2選手を変更した。DF藤田泰成が4試合ぶりにスタメン出場し、前節で途中出場して22試合ぶりに復帰したMF下田光平が、先発している。
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 立ち上がりから、両チームが激しく球際でボールを争う。町田は人数を掛けた守備で、個の能力の高い東京Vに攻撃の形をつくらせない。しかし、攻撃になるとゴール前でのプレーに精度を欠いてしまい、決定機をつくることができなかった。このため、中盤でボールを奪い合う場面の多い試合は、両チームともになかなかフィニッシュまで持ち込めない展開となる。

 ようやく決定機ができたのは前半38分だった。MF中島翔哉が味方と連動したパス回しで右サイドに回り、縦に突破。ゴール前に折り返したボールをFW飯尾一慶が合わせたが、シュートはDFにブロックされる。こぼれ球を梶川が狙ったが、ボールは右へ外れて行った。同40分にも東京VはCKの流れから、PA内でルーズボールを拾ったFWアレックスがシュートを打つが、ミートできない。

 ボールを回しながらも、フィニッシュを打てなかった町田も、前半42分には決定機をつくる。MF幸野志有人の縦パスをMF鈴木崇文が右前方のFWディミッチにつなげる。ディミッチがシュートを打ったが、ボールはクロスバーを越えた。

 前半終了間際には、東京Vがビッグチャンスを得る。右サイドを突破したDF森勇介の折り返しを、DF高橋祥平がヘッドで合わせた。GK修行智仁が触れたボールがクロスバーを叩くと、こぼれ球に飯尾がダイビングヘッド。しかし、これも町田のDFにブロックされ、続けざまにMF西紀寛がシュートしたが、体を張った町田の守備に防がれた。

 前半を0-0で折り返すと、後半の立ち上がりから東京Vが猛攻を見せる。前半4分に右サイドからMF中後雅喜が折り返したボールをアレックスがヘッド。GK修行に止められたが、その流れから西がゴールを狙う。だが、このシュートもクロスバーを越えた。それでも攻める東京Vは、同5分に右サイドを突破した西が折り返したボールを梶川が決めて1-0とリードする。

 町田は後半12分にFW平本一樹を鈴木崇に代えて、北井と平本の2トップ、トップ下にディミッチ、左SHに幸野という布陣に変更した。前線を広く動き、ボールを受けられる平本が入ったことで、徐々に町田も攻撃の形をつくっていく。同30分にはPA内でこぼれ球を拾った平本がドリブルからシュートを放ったが、DFにブロックされた。

 後半33分に東京Vは中島を下げて、MF柴崎晃誠をピッチに送り出す。しかし、攻勢になった町田は止まらない。同39分には平本がドリブル突破を見せ、PA内に侵入する。対応した中後が足をかけて倒し、PKを獲得する。このPKをディミッチが確実に決めて、試合を振り出しに戻した。

 東京Vは後半42分に梶川を下げ、FWジミー・フランサをピッチに送り出した。対する町田も同43分に幸野に代えてDF薗田淳を起用する。さらに東京Vはアレックスを下げて、FW木島良輔を起用し、攻撃の活性をはかる。しかし、両チームともに決勝点を挙げることができずに、試合終了を迎えた。

(取材・文 河合拓)

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