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岩波プロデビューの14位神戸、7戦白星なしで降格圏まで勝ち点3差…

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[10.20 J1第29節 清水1-1神戸 アウスタ]

 残留争いに巻き込まれている14位ヴィッセル神戸はアウェーで4位清水エスパルスと1-1で引き分けた。2試合連続のドローで7試合白星なし(3分4敗)。この日勝って16位に順位を上げたG大阪との勝ち点差は「3」に縮まった。清水はACL圏内となる3位浦和が敗れたため、一気に差を詰めたかったが、浦和との勝ち点差は「4」から「3」に縮まるにとどまった。

 日本代表の欧州遠征中に左足首を捻挫したDF伊野波雅彦、出場停止のDF北本久仁衛と両CBを欠いた神戸はDFイ・グァンソンとともに、Jリーグデビューとなる18歳のU-19日本代表DF岩波拓也が先発。AFC U-19選手権を控える高校3年生が公式戦デビューを飾った。

 先手を取ったのはアウェーの神戸だった。前半13分、左サイドから中に切れ込んだDF相馬崇人が豪快な右足ミドルを叩き込み、先制点。FW大久保嘉人、MF野沢拓也を故障で欠く中、左SBの一撃でリードを奪った。しかし、清水も前半ロスタイム、FW大前元紀のFKからMF村松大輔がヘディングで押し込み、1-1の同点。神戸は直後にFW都倉賢が決定機を迎えたが、シュートはGK林彰洋のビッグセーブに阻まれた。

 後半はホームの清水がペースを握る。後半6分、大前のFKにDF平岡康裕が頭で合わせ、同15分にはスルーパスに抜け出したMF八反田康平が右足でシュート。しかし、いずれも枠を捉え切れず、2点目を奪えなかった。劣勢の展開にも粘り強く守る神戸は後半28分にFWフェルナンド、同36分にMF森岡亮太を投入。試合終盤、西野朗監督の采配がズバリ当たったかに思われた。後半45分、森岡のラストパスがフェルナンドに渡るが、シュートはミートし切れず、GKの正面。絶好のチャンスを生かせず、試合は1-1で引き分けた。

 勝ち点1を分け合った清水のゴトビ監督は「ガッカリしている。立ち上がりの10分間は悪かったが、その後はいい反応を見せ、チャンスもつくれていた。前半のうちに追いつくことができ、後半も決勝点を決める十分なチャンスがあった」と勝ち点1に終わった結果を悔やみ、神戸の西野監督も「守備の面では連動して、ハードワークしてボールを奪う回数は多かったと思うが、そこからいかに攻撃につなげていくかというところがなかなかうまくいかない」と、白星の遠い現状を分析していた。

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