beacon

勝ちきれない…G大阪は5戦4引き分け、千葉は3戦連続引き分け

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.24 J2第5節 G大阪1-1千葉 万博]

 ガンバ大阪ジェフユナイテッド千葉も勝ちきれない――。24日、万博記念競技場ではG大阪対千葉の一戦が行われた。J1昇格を争うライバル同士の今季初対戦は、1-1のドローに終わった。G大阪はこれで5戦4引き分け。千葉は3戦連続の引き分けと勝ちきれない試合が続いている。

 ここまで1勝3分と波に乗り切れないG大阪。“マスコット事件”が問題となった熊本戦(2-2)から中3日。代表組不在の中でもターンオーバー制を敷き、MF家長昭博に代えてMF二川孝広を先発復帰させるなど、層の厚さを見せている。
 対する1勝2分1敗でこの日を迎えた千葉。こちらも2戦連続引き分け中と波に乗り切れないが、20日の鳥取戦(1-1)からFWケンペスに代えてMFナム・スンウを今季初先発で起用。左SBにもDF大岩一貴を今季初めて先発させ、1トップにはFW谷澤達也を起用した。

 立ち上がりから攻めたのはG大阪だった。しかし前半6分DF竹内彬からFWレアンドロがボールを奪いシュートを放つがGK正面。同12分にもカウンターからレアンドロとFW倉田秋がコンビで崩して、最後は倉田がシュートを放つが枠をとらえることは出来なかった。

 すると千葉がファーストシュートを得点につなげる。前半18分、中盤でMF武井択也からボールを奪ったMFジャイールがドリブルで突進。武井とMF明神智和が奪いに行くがものともせず突破すると、最後はDF岩下敬輔のスライディングをかわしてシュート。個人の能力の高さを見せつけたジャイールの来日初ゴールで試合を動かした。

 だがG大阪もすぐさま反撃に出る。前半26分、二川がPA内で粘ってレアンドロにパス。レアンドロは潰されるが、こぼれ球をMF阿部浩之がシュート。これもDFにカットされるが、一番遠いサイドから走り込んだ倉田が左足で流し込み、同点とした。倉田は10年シーズンにG大阪からレンタル移籍で千葉に在籍。成長を見せつける“恩返し弾”となった。

 前半34分にナム・スンウの決定的なシュートをGK藤ヶ谷陽介が防ぐなど、G大阪は守備陣が踏ん張りを見せる。同41分には二川からの浮き球パスにレアンドロが抜け出す。同43分には阿部のクロスをレアンドロが頭で合わせるなど攻撃陣もチャンスを作ったが、いずれもGK岡本昌弘に防がれ、前半のうちに逆転とはならなかった。

 後半はお互い攻めあぐねた。千葉は3分にジャイールがミドルを放つが藤ヶ谷が防がれる。同19分にはゴールキックの流れからゴール前にジャイールが抜け出すが、藤ヶ谷の飛び出しに遭い、シュートも打てなかった。

 後半23分にはMF米倉恒貴に代えてFWケンペスを投入。すろと直後に決定機。藤ヶ谷のクリアが小さくなり、ナム・スンウがカットすると、そのままドリブルで突破しシュート。だがクロスバーに当たったボールをケンペスが押し込むが、ハンドを取られ、勝ち越しゴールとはならなかった。

 後半26分には両チームが動きを見せる。千葉はMF佐藤勇人に代えてMF兵働昭弘を投入。G大阪は二川に代えてMF家長昭博をピッチに送り込む。さらに同35分には阿部に代えて関西大から加入したMF岡崎建哉をプロ初出場させた。

 だがゲームは動かない。後半40分には千葉が谷澤に代えてFW深井将樹を投入。G大阪も倉田に代えてFWパウリーニョを投入。ともに最後のカードを切り勝負に出る。

 試合はロスタイムに突入。ラストプレーとなった千葉のセットプレー。兵働のキックをDF山口智が頭で合わせたが、藤ヶ谷に触られ、クロスバーを叩いた。直後に終了のホイッスルが鳴り、1-1の引き分けに終わった。

(取材・文 児玉幸洋)

TOP