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ブラジルがスペインを3発粉砕!!史上初のコンフェデ杯3連覇

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[6.30 コンフェデレーションズ杯決勝 ブラジル3-0スペイン リオデジャネイロ]

 コンフェデレーションズ杯は30日、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで決勝を行い、開催国のブラジル代表が2010年W杯王者のスペイン代表に3-0で快勝し、史上初の大会3連覇を達成した。

 1999年11月13日にスペインのビーゴで行われた国際親善試合以来、14年ぶりに実現したブラジル対スペイン。スペインがEURO2008、2010年W杯、EURO2012を“3連覇”するなど世界一の地位に君臨してからは初対戦となったが、結果はサッカー王国・ブラジルの完勝だった。スペインは2011年11月12日にロンドンで行われた国際親善試合でイングランドに0-1で敗れて以来、国際Aマッチ27試合ぶりの敗戦。自国開催のW杯を1年後に控え、ホスト国のブラジルが最高の形で“プレW杯”を制した。

 ブラジルはウルグアイとの準決勝(2-1)と同じ先発メンバー。スペインはイタリアとの準決勝(0-0、PK7-6)から先発一人を変更し、MFダビド・シルバに代わってMFフアン・マタが2試合ぶりに先発した。
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 出足の差は歴然だった。中3日のブラジルに対し、スペインは中2日。しかも準決勝ではイタリアとPK戦までもつれ込む120分間の激闘を戦ってきた。試合前の国歌斉唱では、ブラジル国歌の演奏が終わっても観衆が“アカペラ”で熱唱。サッカーの聖地・マラカナンはカナリア色に染まり、怒号のようなブラジルへの歓声とスペインへのブーイングに包まれた。

 立ち上がり2分だった。FWフッキが右サイドからゴール前に折り返すと、FWネイマールとFWフレッジが飛び込む。スペインもDFアルバロ・アルベロアとDFジェラール・ピケが対応。エリア内は2対2の状況だったが、ボールはネイマール、アルベロアに当たってゴール前にこぼれる。これをピッチに転倒していたフレッジが倒れ込んだまま右足を振り、ゴールネットを揺らした。

 いきなりの先制点。フレッジはスタンドのサポーター席に飛び込んで喜びを爆発させ、マラカナンが揺れる。スペインは完全に雰囲気にのみ込まれた。ブラジルは前半8分にもネイマールの縦パスがアルベロアに当たってこぼれたボールをフレッジがヒールでつなぎ、MFオスカルが右足でシュート。同13分には高い位置でボールを奪ったMFパウリーニョがそのままループシュートを狙った。

 スペインのファーストシュートは前半20分。MFアンドレス・イニエスタがエリア外から右足でロングシュートを狙った。前半19分まではボール支配率でもブラジルが56%と上回っていたが、このイニエスタのシュートを皮切りに徐々にスペインがボールポゼッションを高め、押し返していく。それでもブラジルはDFチアゴ・シウバ、DFダビド・ルイスの両CBがゴール前で強さと高さを発揮。スペインに決定機を与えず、逆にカウンターから確実にフィニッシュへとつなげた。

 ブラジルに追加点の絶好機が訪れたのは前半32分だった。カウンターからネイマールが左サイドをドリブルで持ち上がり、フレッジに絶妙なスルーパス。フレッジはGKイケル・カシージャスと1対1となったが、右足のシュートはカシージャスのビッグセーブに阻まれる。すると、今度はスペインに決定機。前半41分、カウンターからマタのスルーパスにFWペドロ・ロドリゲスが抜け出すと、左足のシュートはGKジュリオ・セーザルの横を抜いたが、必死に戻ったダビド・ルイスが滑り込みながら体を精一杯伸ばし、右足でかき出した。

 守備陣のスーパークリアに応えたいブラジルに追加点をもたらしたのは、やはりこの男だった。前半44分、左サイドでボールを持ったネイマールは中央のオスカルに預ける。一度はオフサイドポジションにいたため、下がりながらパスのタイミングを待つと、そこにオスカルから右足アウトサイドでリターンパスが通った。PA内左45度から迷わず左足を振り抜く。豪快にニアサイドを破った背番号10の今大会4ゴール目でブラジルが2-0とリードを広げ、前半を折り返した。

 スペインはハーフタイムに選手交代。ネイマールとの攻防で完全に負けていたアルベロアを下げ、右SBにDFセサル・アスピリクエタを投入した。しかし、流れは変わらない。後半2分、フッキのスルーパスをネイマールがスルー。フレッジが落ち着いて右足でゴール右隅に流し込んだ。フレッジのこの試合2得点目、今大会5ゴール目で3-0。またしても後半立ち上がりの追加点で、ブラジルがさらにリードを広げた。

 追い込まれたスペインは後半7分、マタに代えてFWヘスス・ナバスを投入し、早くも2枚目のカードを切る。すると同9分にナバスがPA内でDFマルセロに倒され、PKを獲得。ところが、キッカーを務めたDFセルヒオ・ラモスのキックはゴール左へ。まさかのPK失敗で、点差を詰めることができなかった。後半14分にはFWフェルナンド・トーレスに代わってFWダビド・ビジャがピッチへ。残り30分の時点で交代枠を使い切った。

 すでにお祭り騒ぎとなったマラカナン。大歓声と歌声、ブラジルコールが鳴り止まない。スペインはボールポゼッションを高め、反撃のチャンスをうかがうが、ブラジルの組織的な守備をこじ開けられなかった。すると後半23分、ブラジルはカウンターからネイマールがドリブルで独走。たまらずDFジェラール・ピケがスライディングタックルで足を引っかけると、ビョルン・カイパース主審はピケに決定的な得点機会の阻止でレッドカードを提示した。一発退場。スペインは3点ビハインドのうえ、数的不利に立たされた。

 MFセルヒオ・ブスケツが最終ラインに下がって対応するスペインに対し、ブラジルは後半27分、フッキに代えてFWジャドソンを投入。この試合、最初のカードを切った。10人のスペインを相手に落ち着いてパスをつなぎ、虎視眈々と4点目を狙うブラジル。後半34分には2ゴールのフレッジを下げ、FWジョーを投入した。大歓声とスタンディングオベーションで送られたフレッジは大会通算5ゴールで、スペインのトーレスと並んで得点王に輝いた。

 1点でも返したいスペインは後半36分、ボールを奪ったビジャからボールを受けたペドロが左足で狙うが、ジュリオ・セザールがセーブ。同41分のビジャのシュートもジュリオ・セザールに阻まれた。ブラジルは後半43分、パウリーニョに代えてMFエルナネスを投入し、最後のカードを切る。スタンドもベンチも勝利へのカウントダウンを始める中、ロスタイム2分間もスペインの反撃を封じ込めたブラジルが3-0で完勝。大会史上初の3連覇を成し遂げ、地元のサポーターとともに歓喜に酔いしれた。

(取材・文 西山紘平)

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