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敗戦を受け入れるスペイン監督 「ブラジルが勝者に値する」

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[6.30 コンフェデレーションズ杯決勝 ブラジル3-0スペイン リオデジャネイロ]

 一つの時代の終わりなのか。コンフェデレーションズ杯は30日、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで決勝を行い、スペイン代表はブラジル代表に0-3の完敗を喫した。

「ブラジルを祝福したい。試合開始から終了まで、負けるべくして負けた試合だった。ブラジルが勝者に値する。彼らは我々よりも活力があり、エネルギーがあった」。試合後の記者会見。ビセンテ・デル・ボスケ監督は淡々と試合を振り返った。

 中3日のブラジルに対し、スペインは中2日。しかも準決勝ではイタリアとPK戦までもつれ込む120分間の激闘を戦ってきた。舞台は完全アウェーのマラカマン。条件はあまりにも厳しいものだった。

 EURO2008、2010年W杯、EURO2012を“3連覇”するなど世界一の名を欲しいままにしてきたスペインにとって、国際Aマッチでの敗戦は2011年11月12日のイングランド戦(0-1)以来、27試合ぶり。無敗記録は26試合(20勝6分=PK勝ちは引き分け扱い)で止まった。しかし、指揮官が悲観的になることはない。

「一つの敗戦が、すべてを止めるわけではない。我々には素晴らしい選手と、確立されたスタイルがある。我々はあらゆる試合に勝ち、さまざまなタイトルを勝ち取ってきた。一つの敗戦ですべてを変えるべきではない」

 前半2分、前半44分、後半2分。失点の時間も痛かった。「前半の立ち上がり、前半の終了間際、後半の立ち上がり。失点の時間帯は不運だった。言い訳はしないよ。彼らは我々よりまさっていた。ブラジルはW杯の優勝候補の一つであることを証明した。素晴らしい試合をして、大会の頂点に立った。彼らがチャンピオンにふさわしい」。そう言ってブラジルを称えたデル・ボスケ監督。来年のブラジルW杯へ、この敗戦を糧にするだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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