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J1再開!! 新潟の反撃しのいだ首位浦和は白星で再発進!!

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[7.19 J1第15節 浦和1-0新潟 埼スタ]

 J1は19日、第15節を各地で行い、埼玉スタジアムでは首位浦和レッズが8位アルビレックス新潟をホームに迎えた。前半16分にオウンゴールで先制した浦和が、そのまま逃げ切って1-0の完封勝利を収めた。

 リーグ戦の対戦成績は浦和が15勝4分1敗、ホームゲームに限れば8勝2分の無敗と新潟を圧倒している。前半開始早々にFW鈴木武蔵がファーストシュートを放ったものの、その後は相性どおり、序盤から浦和が優位に試合を進めた。しかし、前半8分にFW興梠慎三が負傷してFW李忠成との交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われる。

 新潟はボランチのMF小林裕紀がMF柏木陽介にマンマーク気味につき、時には最終ラインまで戻って5バックになる時間帯があるほど、まずは守備に重心を置いて試合に入った。しかし、浦和は細かくパスをつないで、新潟守備を攻略しようと試みる。前半13分には右サイドからワンタッチのパスをテンポ良くつなぎ、ゴール前でフリーになったMF梅崎司がシュートを放ったが、これはオフサイドの判定となってしまう。

 しかし、小林の監視下に置かれていた柏木が機転を利かせたプレーで前半16分に先制点を演出する。後方から出されたパスに反応した柏木は、マーカーの小林を引き連れてボールに近寄るとスルーを選択。右サイドに生まれたスペースにMF平川忠亮が走り込んでボールを受けると、そのまま縦に運んでアーリークロスを送ると、このクロスがDF松原健のオウンゴールを誘い、浦和が先制に成功した。

 前半で振り出しに戻したい新潟は前半22分に田中亜がミドルレンジからシュートを放つなど、ゴールを狙うがネットを揺らすには至らない。同34分には中盤でMFレオ・シルバが競ったボールのこぼれ球に反応した鈴木がGK西川周作との1対1を迎えたが、シュートは西川にストップされてしまう。その後は両チームともにゴールを狙ったがスコアは動かず、1-0と浦和がリードしたまま前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入るとDF大野和成に代えてDF李明載を投入した新潟が反撃を試みるが、浦和にシュートチャンスを作られてしまう。しかし、後半3分の柏木のシュートはDF大井健太郎がブロックし、同7分のDF森脇良太の強烈なミドルシュートは枠を外れ、同9分の柏木のシュートはGK守田達弥がセーブするなど追加点を許さない。

 すると、新潟が立て続けにチャンスを作る。後半12分、右サイドを駆け上がったMF山本康裕のグラウンダーのクロスからFW岡本英也が決定機を迎えたが、シュートは枠を外してしまった。同15分には岡本のパスから抜け出した田中亜が強烈なシュートを放ったが、これも枠を捉えることができず。新潟は同16分に鈴木に代えてFW田中達也を投入し、何とかゴールをこじ開けようとする。

 その後はボールを持つ時間が長くなった新潟が、浦和を押し込む時間帯が続いた。同31分には田中亜が豪快なミドルシュートを放つが西川の好セーブに遭い、こぼれ球に反応したレオ・シルバのシュートも枠を外してしまった。

 試合終了まで猛攻を仕掛け続けた新潟だったが、同点ゴールは生まれず。浦和は追加点こそ奪えなかったものの新潟の反撃をしのぎ、1-0のまま逃げ切って再開初戦を白星で飾った。

(取材・文 折戸岳彦)

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