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新潟内定の関学大MF森俊介は決定機逸して悔やむ、「自分が点を取ることができず…」

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決定機を逸したMF森俊介は後悔を口にした

[12.12 全日本大学選手権準々決勝 関西学院大1-1(PK3-4)日本体育大 町田]

 敗戦の責任を感じていた。試合後、来季のアルビレックス新潟入団が内定している関西学院大のMF森俊介(4年=東山高)は呆然とした様子で「決定的なところで自分が点を取ることができなくて、PK戦に持ち込まれたので、そこが敗因だなと思います」と肩を落とした。

 全日本大学サッカー選手権(インカレ)の準々決勝・日本体育大戦。4-2-3-1システムの2列目右へ入った森は攻撃で、幾度も見せ場を演出した。トップ下のMF山本悠樹(1年=草津東高)や左のMF塩谷知哉(4年=広島観音高)と連動。敵陣PA内でみせる森のラストパスは相手にとって脅威になっていた。

 しかし、この日は得点が遠かった。前半36分には右サイドから突破を仕掛け、DFを外すと自ら強烈な右足シュート。これはGKに止められた。チームは後半28分に先制されたが、5分後に追いついた。1-1で迎えた延長後半3分には、細かいパスワークから森が左足ミドルを放ったが、クロスバー上へ外れていった。

 最後まで攻め続けたものの、2点目は奪えず。PK戦の末に1-1(PK3-4)での敗退が決まった。森は「いい時間で1点を取り返せたので、90分間の間で決着をつけられれば一番良かったのですが……そこでも点を取れずに、延長戦になってしまったので。まだまだ攻撃のところで詰めが甘かったなと思います」と悔やむ。

「攻撃とかの形はつくれていたし、そういう部分では負けていなかったと思うので、すごく悔しいです。優勝できる力はあったと思うので、そこが一番悔しい」。0-1から追いつくなかで、逆転できると十二分に手応えを感じていただけに悔しさも募った。

 4年間の大学サッカーはこれで終了。来春からは新潟の地でJリーガーとして、新たな日々がスタートする。4年間を振り返った森は「挫折とかも最初はありましたし、それも段々良くなって日本一に立つこともできました。それでも最後がこうやってベスト8で終わるというのは……やっぱりいいときと悪いときが大学サッカーではありました」と寂しげな表情をみせた。

「今日の試合で自分の中での課題が見つかったので。(ゴール前での)最後の部分とかをゴールに結びつけられないと、(プロでは)試合には出ることはできないと思うので。しっかりとやっていきたいと思います」。無念な想いを胸に、勝負の世界へ飛び込む。

(取材・文 片岡涼)
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