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“エース候補生”流経大柏FW熊澤、「ベンチから相手を研究」汚名返上ゴール

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流経大柏はこの3選手(左からFW熊澤和希、MF菊地泰智、DF関川郁万)の得点で快勝した

[1.5 高校選手権準々決勝 長崎総科大附高0-3流通経済大柏高 駒場]

 3回戦の汚名を返上するゴールになった。流通経済大柏高(千葉)は2点リードの後半40分、浮き球で裏に抜けたFW熊澤和希(2年)がエリア内で華麗なコントロールから勝利を決定づける3点目を奪った。

 熊澤は今大会は初戦となった2回戦そして3回戦と連続先発だった。だが特に3回戦の日章学園戦では2度の決定機を決めきれず、無得点に終わった。そして準々決勝の長崎総合科学大附戦は、ついにベンチからのスタートになっていた。

 ただベンチからのスタートはお手の物だった。これまでの得点も途中出場からのものが多く、高校総体の決勝で奪った決勝点も途中出場で奪ったゴールだった。自身も今は「途中から出た方がやりやすい」と感じているという。

「ベンチから見ることで、相手のDFラインが研究できる。今日も相手DFが競ったとにワンテンポ遅れるのを見ていた。今日の得点の場面も自分が競ったあとにマークしていたDFが一歩遅れたので、いいスプリントが使えたのかなと思います」

 ただ来年のエース候補としては、今後はスタメンで結果も求められる。3回戦後はチームメイトからも「何やってるんだよ」とイジられ、本田裕一郎監督からは4日の練習でも1対1をとことんするよう指示されるなど、周囲の期待は高い。「自分の責任なので、そこは果たせたかなと思います」。汚名を返上した背番号14は「ワンタッチでプレーすることを頭に入れて、1点、2点と取りたい」と更なるゴールラッシュを誓った。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2017

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