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腹を空かせてストリートサッカーで小銭稼ぎ…カッサーノが少年時代を振り返る

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元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ

 元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノが7日、フランスメディア『キャナル・プリュス』のインタビューに応じた。

 カッサーノはローマで同僚だったオリビエ・ダクール氏との対談で過去のエピソードを明かしている。貧しい暮らしを強いられていた少年時代を振り返っている。

「17歳まで空腹と隣り合わせだった。本物の空腹とね。母は仕事をしていなくて主婦だったから、家庭の収入は1日あたり3000~4000リラ(約210~280円)だった。それだけで食べていかなくてはならなかった。母は学校に1度も通ったことがなくてイタリア語を上手く話せるわけでもない。でも俺のために尽くしてくれたし、俺には何でもやらせてくれた」

 当時のカッサーノはストリートサッカーで勝利することでお駄賃をもらい、小銭を稼いでいた。

「道端でサッカーをしていた。そこには自分より年上の人たちがいて、俺を指名してくれた。俺が1番強かったから、誰が1000リラ(約70円)余分にくれるか否かを良く観察していたよ。当時、お金は持っていなかったし、人生で見たこともなかった。“勝たせてやるから俺を選んでくれ”と言っていたんだ。毎日、路上でプレーしては小銭を稼いでいた。俺にとってビッグチャンスはいつもサッカーだった。2000リラ(約140円)余分にもらえるかどうかの差は、何とか生きていく上で大きかったんだ」

 1999年12月、17歳の時にレッチェ戦でセリエAデビューを飾った。インテル戦では初ゴールを記録し、人生が大きく変わっていった。

「17歳の時、人生が劇的に変わる試合が訪れた。金持ちになって有名になり、イケメンにもなれるチャンスだった(笑)。サッカーをすると誰でもイケメンになれるからね。奇跡も起きる? ああ、俺には奇跡が山ほど起きたよ」

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