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ここまで1分1敗の黒星先行…過去5大会の直前テストマッチを振り返ってみる

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ブラジルW杯直前のテストマッチ、ザンビア戦後の選手たち

 日本代表は2018年、ロシアW杯までの間にテストマッチ5試合を予定している。この期間は選手間の連携や戦術理解を高めつつも、相手国に手の内は晒せないという難しい時期。「親善試合で調子が悪いほうが本大会での成績が良い」という俗説もあるが、過去大会の戦績をテストマッチの成績とともに振り返ってみた。

 日本代表が初めてW杯に出場したのは1998年のフランス大会。そこから2002年の自国開催(韓国と共催)を経て、06年のドイツ大会、10年の南アフリカ大会、14年のブラジル大会と連続して出場権を獲得し、18年のロシア大会は6大会連続6回目の出場となる。

 これまでのW杯最高成績は02年と10年のベスト16(決勝トーナメント1回戦敗退)。98年、06年、14年はいずれも1勝もできないままグループリーグ敗退となった。さらに大きな流れで見れば、一大会おきにGL敗退、ベスト16を繰り返す形となっている。

 今回は過去5大会のテストマッチを振り返るが、対象としたのはW杯が行われる年の3月以降に行われた試合。大会前3か月を目安に限定した。98年は6試合、02年は7試合、06年は5試合、10年は5試合、14年は4試合が行われている。

【1998フランス大会/GL敗退】
本大会:3敗
親善試合:1勝2分3敗
3/1 vs韓国 ○2-1
3/7 vs中国 ●0-2
4/1 vs韓国 ●1-2
5/17 vsパラグアイ △1-1
5/24 vsチェコ △0-0
6/3 vsユーゴスラビア ●0-1

【2002日韓大会/ベスト16】
本大会:2勝1分1敗
親善試合:3勝3分1敗
3/21 vsウクライナ ○1-0
3/27 vsポーランド○2-0
4/17 vsコスタリカ△1-1
4/29 vsスロバキア○1-0
5/2 vsホンジュラス △3-3
5/14 vsノルウェー ●0-3
5/25 vsスウェーデン △1-1

【2006ドイツ大会/GL敗退】
本大会:1分2敗
親善試合:2勝2分1敗
3/30 vsエクアドル ○1-0
5/9 vsブルガリア ●1-2
5/13 vsスコットランド △0-0
5/30 vsドイツ △2-2
6/4 vsマルタ ○1-0

【2010南アフリカ大会/ベスト16】
本大会:2勝2敗(※1敗はPK負け)
親善試合:1勝4敗
3/3 vsバーレーン ○2-0
4/7 vsセルビア ●0-3
5/24 vs韓国 ●0-2
5/30 vsイングランド ●1-2
6/4 vsコートジボワール ●0-2

【2014ブラジル大会/GL敗退】
本大会:1分2敗
親善試合:4勝
3/5 vsニュージーランド ○4-2
5/27 vsキプロス ○1-0
6/2 vsコスタリカ ○3-1
6/6 vsザンビア ○4-3

 テストマッチと本大会の関連性を見ると、02年までの2大会と06年以降の3大会に分けられる。前者は親善試合の成績が良ければ本大会の成績も良くなり、後者はその逆となっている。たしかに最近の傾向としては「親善試合で調子が悪いほうが本大会での成績が良い」ということが言えそうだ。

 ロシアW杯を控える日本は、ここまでマリに引き分け、ウクライナに敗れて1分1敗と黒星先行。残り3試合は5月30日にガーナ戦、6月8日にスイス戦、同12日にパラグアイ戦を予定している。本大会初戦は同19日のコロンビア戦。過去には直前の戦術変更が功を奏したこともあるだけに、ギリギリまで試行錯誤が続きそうだ。

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