[6.16 ロシアW杯C組 アルゼンチン(日本時間16日22:00)アイスランド モスクワ/スパルタク]

　FWリオネル・メッシ擁する前回大会準優勝のアルゼンチン代表が登場。対戦相手となるのが今大会が初出場で、東京都新宿区と同程度の人口約33万人の小国アイスランド代表だ。南米予選では不安定な戦いで苦戦を強いられたアルゼンチンだが、“本番”ではどのような姿を見せるのか――。

　過去2度のW杯優勝を経験するアルゼンチンだが、ロシアへの道は茨の道だった。南米予選初戦エクアドル戦を0-2で落とすと、その後も調子は上がらず。最終戦まで予選敗退の危機に瀕していたものの、エクアドルをメッシのハットトリックで退け、辛うじて12大会連続17度目の本大会出場を決めた。FWセルヒオ・アグエロ、FWパウロ・ディバラ、MFアンヘル・ディ・マリアら攻撃陣には好タレントを擁しながらもチームとしては機能せず、予選18試合19得点はワースト2位タイの数字。さらに守護神のGKセルヒオ・ロメロが右ヒザの負傷、先発濃厚だったMFマヌエル・ランシーニが靭帯損傷のため離脱し、主力を欠く事態に陥った。数少ない希望は、5月のハイチ戦でハットトリックを達成したエースが好調を維持していることか。メッシ不在で行われた3月のスペイン戦では1-6の完敗の完敗を喫したように、大国の命運は一人のスーパースターに託されていると言っても過言はない。

　アイスランドはメジャー大会初出場となったEURO2016で旋風を巻き起こした。オーストリア、ハンガリー、ポルトガルと同居したグループリーグを2位で通過すると、ラウンド16でイングランドを2-1で撃破してベスト8進出を果たした。さらに勢いを持って臨んだ欧州予選ではウクライナ、トルコ、クロアチアと難敵ぞろいのグループを首位で突破し、EUROのパフォーマンスが決してフロックではないことを証明してみせた。18年に入ってからの親善試合では結果を残せておらず、4試合未勝利(1分3敗)のまま本大会を迎えることになったが、初出場国に臆するものはないだろう。自慢のハードワークでアルゼンチンから自由を奪い取り、最短距離でゴールを狙うカウンターを炸裂させ、大金星を狙いたいところだ。

■FIFAランキング
アルゼンチン 5位
アイスランド 22位

■対戦成績
対戦なし

■テレビ中継
NHK

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