若手を積極的に起用する意思を示したフランス代表のディディエ・デシャン監督は、まずは初戦に勝利したいと話した。

　自国開催のユーロ2016で決勝まで進出したものの、ポルトガルに屈して準優勝で終わったフランスには、この2年間で有望な若手選手が次々と登場。パリSGのFWキリアン・ムバッペやバルセロナのMFオスマン・デンベレをはじめとした選手たちを今回のW杯に招集した。同選手たちが十分な経験を積めていないことに心配の声が挙がっているものの、デシャン監督は起用することにためらいがないようだ。

「彼ら若手は23名の中に入れるだけの選手たちだから、起用することをリスクだとは思わない。確かに彼らの多くはW杯や欧州選手権でプレーしていないが、チームにとってプラスになると考えたから彼らを選んだ。彼らはここにいられるだけのクオリティがある選手たちだ。だからリスクを背負うわけではない」

　また、今回のW杯でフランスは、ドイツ、ブラジル、スペインと並び、優勝候補の一角に推される。しかし、デシャン監督は現段階ではあくまでもグループリーグ突破を目指して戦いたいと謙虚な姿勢を示した。

「まずは、グループの初戦に勝利することだ。近年では2回しかベスト16以上に進めていない。色々と言われているが、グループを突破する難しさは理解している。我々は決意と情熱、謙虚さをもってスタートを切りたい」

　フランスは16日に行われるW杯初戦でオーストラリア代表と対戦する。

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