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ポーランドを喰らう!!夫婦の“おもてなし”に癒されるレストラン、GL敗退の反応は…

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【スモック・バベルスキ】の堀越寿弥さん(左)と奥様のアグニェシュカさん

 ロシアW杯でグループHの日本代表コロンビア代表セネガル代表ポーランド代表と対戦。ゲキサカ編集部は3か国の料理店を取材し、対戦国を知るべく、その国々のグルメを喰らった。

 日本は本日23時、グループリーグ突破を懸けて最終節・ポーランド戦に挑む。すでに敗退が決定しているポーランドだが、FIFAランキング8位とその実力は本物だ。今回はポーランド料理を提供する【スモック・バベルスキ】(栃木・西川田)の堀越寿弥さん、奥様のアグニェシュカさんにポーランド料理や同店の人気メニュー、ポーランドのサッカーやスコア予想などを聞いた。
(※取材日:2018年6月18日)

西川田駅から徒歩約10分。すぐ隣には木々に囲まれた自然豊かな公園も

【スモック・バベルスキ】はポーランド語で“バベル城の竜”という意味

お店の中にはドラゴンさながらのイグアナも


 日本の8割ほどの面積となるポーランドはそのほとんどが平地で、小麦やジャガイモなどを生産する農業大国だ。また芸術や学問も盛んで、ショパンやキュリー夫人、コペルニクスといった著名人も輩出している。堀越さんは1990年代初めにガイドとしてポーランドに移住。そこで日本食のレストランを始め、マネージャーとして入ったアグニェシュカさんと出会った。その後日本に来た2人はポーランド文化を伝えるため、7年間の準備の末に栃木県でレストランを開くことになる。

サナトリウムの環境を再現した岩塩療法“ハロセラピー”の設備も


 肉にかぶりつく…というイメージもある欧州の料理だが、ポーランド人はとても野菜が好き。煮たり焼いたりする温野菜を中心に摂り、また保存が効く発酵食品も多くつくられているという。お米よりパンと一緒に食べることが多いというが、堀越さんは「実はお米ともけっこう合うんです」とも語る。

可愛らしい食器に包まれた『ビゴス』

ポーランドの家庭料理『ビゴス』は、日本でいうと“肉じゃが”


 日本でも数少ない、本格的なポーランド料理を食すことができる【スモック・バベルスキ】。同店のおすすめメニュー『ビゴス』は、キャベツの酢漬けやポルチーニ茸と牛肉、豚肉、ポーランド産グースをミックスさせ、スパイスと一緒に煮込んだ料理だ。茸のコリコリした食感とほのかな酸味、肉のジューシーさは日本人好みの味わい。家庭料理でもあり、居酒屋メニューでもある一品は、日本料理でいうと『肉じゃが』のようだ。

『スモークターキー』は食べる前にローズマリーを揉んで香りをつける


 人気メニューのひとつである『スモークターキー』は、輸入したポーランド産の七面鳥を使用している。食べる前に、肉の上に置かれたローズマリーをよく揉み、香りを肉につけることで味を引き立たせる。「日本でいう山椒」というこのアクセントが、肉の旨味をさらに引き出している。

ラズベリーソースで彩られたデザート


 ポーランドのスポーツはサッカーが圧倒的な一番人気で、「スケートやスキーなども有名選手はいますが、サッカーに関しては日本の野球よりも熱狂的。試合に行くときからもう歌を歌ってスタジアムまで行進して、帰りの電車も貸し切りのように騒いでいる」。近年は目を見張る強さを発揮し、EURO2016ではベスト8進出の快進撃。最新のFIFAランキングも8位と、名実ともに強豪国となった。

 ポーランド語には“ゴシチンネ”というおもてなしの言葉もあり、その言葉通りのホスピタリティにあふれた堀越夫妻だが、サッカーだと話は別だ。圧倒的な大エースFWロベルト・レバンドフスキを擁し、3大会ぶりの出場となるW杯に国は大きく盛り上がっている。

――レワンドフスキはポーランドでも大人気ですか?
「あれだけ得点を奪っていればね。もうなんといってもレワンドフスキ。長嶋茂雄のような大スターです。何をやっても花になるし、話題にも上がります」

――ほかに注目選手はいますか?
「ポーランドではレワンドフスキだけでなく、MFヤクブ・ブラスチコフスキも有名。DFミハウ・パズダンも守備の要として存在感があるし、GKボイチェフ・シュチェスニーも守備が強い。メンバーはとても強い選手が揃っています」

――日本での注目選手は?
「やはりMF本田圭佑が点を取らないと。若い選手も勢いが出るけど、本田が引っ張ってくれないといけない。決めるべき選手が決めるとチームの士気が上がるし、チームがひとつになる」

 上記の取材を行ったのが6月18日。しかしその後ポーランドはセネガル、コロンビアに敗れ、1試合を残してグループリーグ敗退が決まる。最終節に臨む直前に、改めて日本vsポーランドの予想をうかがった。

――ポーランドは2連敗となってしまいました。
「2試合ともにスピードについていけず、らしくない試合運びになってしまった。個人の強みが出ず、連携の弱いところを突かれてしまいましたね…」

――奥様のご様子は…?
「もうその話題には触れないでくれって笑。日本と対戦しても険悪にはならないですよ笑。もう見たくないって落ち込んではいましたね…。ポーランドだとW杯をもう見たくないからテレビを捨てたっていう話もあるらしいです」

――日本は1勝1分となりました。
「本田が本当に取りましたね笑。FW大迫勇也やMF香川真司もよく動いていて、コンビネーションがよかった」

――日本との対戦はどうなりますか?
「2連敗から気合いを入れて、ポーランドは攻めてくるでしょう。吹っ切れて伸び伸びやってきそう。(奥様は)ポーランドが3-2で勝つ、と最初は言っていました。でもポーランドが勝って日本が決勝トーナメントに行けないと楽しくなくなるから、2-2の引き分けかなって笑」

食事やお店の雰囲気などを、2時間程ゆっくり楽しんでいくお客様が多いという


【スモック・バベルスキ】(栃木・西川田)
住所:栃木県宇都宮市西川田5-27-10
電話番号:028-645-2044

(取材・文 石川祐介)

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