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前回対戦時との違いは元同僚の存在?麻也「トビーが帰ってきて…」

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ランニングするDF吉田麻也

 各ポジションにさまざまなタイプの世界的プレイヤーがいるベルギーとの決勝トーナメント1回戦を歓迎した。欧州トップリーグであるイングランドでプレーして8シーズンが過ぎ、成熟の域に入っている日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「ベルギーは個では優れていると理解しているけど、グループとしては隙があると思う。うまく頭を使いながらチャンスを見いだしたい」と、弱点を突いていくことに自信をのぞかせた。

 日本代表として10得点を挙げている吉田だが、昨年3月28日のW杯アジア最終予選・タイ戦を最後に得点はない。ただ、今大会では主にセットプレーのキッカーを務めるMF柴崎岳との息が徐々に合ってきている印象。「セットプレーの攻撃でもう少しうまくできるのではという感覚を持っている」とゴールの予感もあるようだ。

 ベルギーのイメージについて聞かれると、「強い。ビッグクラブでプレーしている選手ばかりですし、攻守ともにタレントがそろっている。予選も楽々通過し、強くなっている」と、リスペクトを怠らない。加えて、日本が0-1と“健闘”した昨年11月14日の親善試合とは相手のチーム状況が違っているとの警戒心もある。

「去年はあまりかみ合っていない感じがあった。ルカクもボールが出てこなくて、少し苛立っている様子だった」。しかし、昨年の対戦時には不在だったDFトビー・アルデルワイレルト(トッテナム)が最終ラインに入ったことで、前線へのロングフィードの精度が上がった。吉田は14-15シーズンにサウサンプトンでともに戦った元チームメイトの名を挙げ、「トビーが帰ってきて後ろからの配球が良くなっている。去年より明らかに良くなっている」と分析した。

 もっとも、昨年の対戦時より良くなっているという点に関して言えば、自分たちのほうが上だという自負もあるに違いない。「ここで勝つことで新たな歴史を刻める。そこはモチベーションになる。集中して自分たちのタスクを遂行したい」。落ち着いた口調の奥に闘志をためこんだ。

(取材・文 矢内由美子)

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