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長谷部の代表引退に号泣…麻也「どうあがいても長谷部誠にはなれない」

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タオルで顔を拭うDF吉田麻也

 言葉が出てくるのに1分以上かかった。目尻が赤くなった。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、MF長谷部誠(フランクフルト)の代表引退について聞かれると、言葉を詰まらせ、ついには号泣した。

「本当に素晴らしいキャプテンで……。7年半、彼と一緒にやってきましたが、あれだけチームのことを考えてプレーできる選手は少ないと思う。この大会が終われば長谷部さんだけじゃなく、今まで長くやってきた選手とやれなくなる覚悟はあった。分かってはいたことだけど、公私ともに一緒にいる時間が長かったので、寂しい」。話しながら何度も大きく息を吐いた。

 84年1月生まれで34歳の長谷部と、88年8月生まれで29歳の吉田は年齢が4歳違う。「前回のブラジルW杯が終わったとき、長谷部さんは今の僕と同じくらいの年で、次(のW杯)は僕が今の長谷部さんと同じ年になる」。4年後の自分はどうなっているのか。「昨日の夜、長谷部さんにブラジルのあと、次も行けると思ったかを聞いたら、『全然思っていなかった』と言っていた」と苦笑いした。

 常に日本代表チームを束ねることに腐心するキャプテンの姿は吉田にとって最高の手本だった。「僕もどうなるか分からないけど、日々の積み重ねが4年後のW杯に出ると思う」と、次代のリーダーとしての自覚をのぞかせつつ、「僕はどうあがいても長谷部誠にはなれない。自分のスタイルで代表を引っ張っていかないといけない」と、自分ならではのキャプテン像を思い描いた。

 日本として3度目の挑戦となったベスト8の壁はまたしても破ることができなかったが、次こそは、との思いは強い。「前回(ブラジルW杯)は燃え尽きてしまって、再スタートを切るのに時間がかかってしまった。まずはしっかり頭と体を休めて、サウサンプトンで良いパフォーマンスをしていきたい。そして(来年1月の)アジア杯を奪い返しにいきたい」。涙でリーダーのバトンを受けた吉田はタオルで頬をぬぐい、顔を上げた。日本代表としての挑戦が再びスタートする。

(取材・文 矢内由美子)

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