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[Rookie League]全国懸けたプレーオフ目指してきた桐光学園がB group制覇!次は市立船橋との大一番突破へ

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FW西川雄太(53番)の決勝ゴールを喜ぶ桐光学園高イレブン

[9.1 Rookie League B group第7節 佐野日大高 1-2 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪校の1年生たちが90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2018 Rookie League」は1日、最終節を行った。下位リーグのB groupは首位の桐光学園高(神奈川)と5位・佐野日大高(栃木)が激突。桐光学園が2-1で競り勝ち、6勝1分でB group優勝とU-16全国交流大会出場を懸けたプレーオフ1回戦(対市立船橋高)進出を決めた。

 桐光学園の指揮を執る久保昌成コーチは「1年で1部に戻るのが命題でした。(優勝して全国出場を懸けた)プレーオフをやりたいということも選手たちのモチベーションになっていました」。選手たちは全勝、無失点Vとライバルを圧倒するような成績を目標に掲げていたというだけに、満足はしていない。それでも、堂々の無敗優勝でプレーオフ進出を決めた。

 前半は0-0。左SB長谷川壌を中心にアグレッシブな試合を展開した佐野日大にクロスやミドルシュートに持ち込まれた。CKからCB山田海吏にヘディングシュートを放たれるシーンも。だが、「まず、守備のところをしっかりとしなければいけない。守備のところを言ってきた」(久保コーチ)という桐光学園は、CB荒井ジュリアン海都やCB國島康介を中心に要所を締めて得点を許さない。

 そして、最後方では桐光学園トップチームのレギュラーとしてインターハイ準優勝を経験しているGK北村公平が存在感。「試合を決めるようなセーブとか、流れを変えるようなセーブができるのがGKというポジションだし、攻撃の起点になるのもGK。試合を作れるのがGKだと思うので、自分がそういうプレーをしたい」という経験豊富な守護神に支えられ、後方から正確にボールを動かしていたチームは、後半に2得点を奪う。

 桐光学園はキープ力と鋭いドリブルの光るMF新井光やMF栗原祥太の仕掛けを織り交ぜながらゴールを目指すと、いずれも新井のアシストからMF前川壮太とFW西川雄太がゴール。対する佐野日大も終盤に迫力のある攻撃を繰り広げる。そして、MF赤塚源斗の右足シュートが枠をかすめるなどベンチを盛り上げると試合終了間際、攻撃参加した右SB高田創太のラストパスをMF根津彰文が右足ダイレクトで決めた。

 佐野日大はさらに畳み掛けようとするが、桐光学園は落ち着いて対応。1点リードを守り、勝利した。北村は「明日の市船戦に勝てば全国出場権に繋がる。勝ちたい」と語り、新井も「(市立船橋は)確実に強いことは分かっているけれども、自分たちが負けていると思っていない。一人ひとりが自信をもってやれば勝てる」と宣言。プレーオフを目指してシーズンを送ってきた桐光学園が、プレーオフで上位リーグ3位の市立船橋と同2位の帝京三高(山梨)を破って全国出場権を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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