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再三の逸機もゴールの予感…南野「外している気はしなかった」

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代表初ゴールを決めたMF南野拓実

[9.11 キリンチャレンジカップ 日本3-0コスタリカ 吹田S]

 決してネガティブにはなっていなかった。国際Aマッチ3試合目の出場でA代表初先発を飾った日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は再三の好機を逃しながらも得点への手応えを深めていた。

 前半8分にCKのセカンドボールからファーストシュートを放った南野は前半39分、FW小林悠が胸で落としたボールをPA手前から右足ダイレクトボレー。決定的なシュートだったが、GKの好セーブに阻まれた。後半12分にはMF中島翔哉の左クロスに飛び込み、フリーでヘディングシュート。しかし、これはジャストミートせず、ゴール右に外れた。

 いずれも決定的な場面だったが、「外している気はしなかった。ゴールは近い感じがあった」と本人はあくまでポジティブだった。その予感は9分後に現実のものとなる。中島のスルーパスに反応したDF遠藤航がPA内左から折り返し、南野がトラップから左足でシュート。リオデジャネイロ五輪代表トリオのコンビネーションから待望のA代表初ゴールが生まれた。

「(遠藤)航は攻守でチームに貢献していた。あそこまで攻撃参加してアシストしてくれて、頼りになる選手だなと思う」。約2年10か月ぶりの招集となった南野はこれまで国際Aマッチ2試合に出場していたが、15年10月13日の国際親善試合・イラン戦(テヘラン)、同年11月17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(プノンペン)はいずれもアウェーゲーム。1029日ぶりの代表戦が日本国内での国際Aマッチ初出場となり、初めて先発でピッチに立った。

 初招集から3年、デビュー3戦目の初ゴール。「そこに関してはどうでもいいというか、空いた期間に悔しい思いもしたけど、ここからなので。今日も全然満足していない。もっと代表のユニフォームを着てゴールできればいいなと思う」。地元・大阪での初ゴールを皮切りに、森保ジャパンでゴールを積み上げていく。

(取材・文 西山紘平)

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