beacon

J1初挑戦で30試合…鳥栖DF高橋祐治は残留に安堵「またチャレンジできる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

30試合に出場したサガン鳥栖DF高橋祐治

[12.1 J1第34節 鹿島0-0鳥栖 カシマ]

 J1初挑戦にしてリーグ戦30試合に出場。サガン鳥栖加入1年目のDF高橋祐治にとって、2018年は飛躍のシーズンとなった。「試合で学んだことを試合で出すことを意識していた」と日々のルーティーンをこなしつつ、「試合に出ることで自信がついた」と手応えを得たようだ。

 1993年生まれの高橋は京都サンガF.C.の育成組織出身。187cmの長身とキックのスキルを活かし、プロ4年目に期限付き移籍先のカマタマーレ讃岐で頭角を現すと、京都に戻った後も着実に出番をつかみ、今季からJ1リーグ所属の鳥栖に“個人昇格”を果たした。

 第6節のC大阪戦で先発に抜擢され、レギュラーに定着。チームは以降7連敗を喫したが、「試合に出ることで成長できる」と前向きに取り組んできた。守備陣は入れ替わりが激しく、現相方のDFジョアン・オマリが加わった一方、DFチョン・スンヒョンらが流出。1年間ポジションを守り抜いたのは高橋だけだった。

 今季の鳥栖は防戦一方になる時間帯が長く、他チームよりも守備機会は多かったが、「技術というより、集中力がついた。試合の中でフッと抜けてしまうことがあったけど、1試合通して集中できるようになった」と成長を自覚。「色々学ばせてもらった」とマッシモ・フィッカデンティへの感謝も口にする。

 また金明輝新監督が就任して以降、チームは5戦無敗。「集中力とか雰囲気をすごく見ている監督」の下で、「練習から意識して声が出るようになった」とムードが向上し、逆転でのJ1残留を果たした。「またJ1でチャレンジできる。せっかくJ1に来ることができたので、残留できて良かった」。ここで築いた地位を来季も譲る気はない。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ

TOP