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大健闘に反響広がる…フィリピン代表主将、韓国戦黒星も「みんなが驚いていた」

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 アジアカップ2019は7日にグループCの開幕戦が行われ、韓国代表がフィリピン代表に1-0で勝利した。この一戦では韓国の白星スタートよりも、優勝候補の一つに挙げられる“アジアの虎”相手に見せたフィリピンの健闘が目立った。フィリピン代表主将のシュテファン・シュレックは「この結果をとても誇りに思う」と初戦黒星も胸を張った。

 フィリピンはFIFAランキングで現在116位。ワールドカップへの出場経験はなく、アジアカップにおいても今回が初出場となった。相対する韓国はW杯常連国であり、アジアでも強豪の一つに挙げられる優勝候補。戦前の予想は韓国の圧勝と目されるなかで、かつてイングランド代表などを率いたスベン・ゴラン・エリクソン監督の下、その予想に反する健闘ぶりを見せた。

 試合は韓国代表が80パーセントを超えるポールポゼッションでフィリピンゴールを強襲。フィリピンの2倍以上ものシュートを放つなど一方的な展開となったが、終わってみれば韓国に1点しか与えなかった。

 この試合でフル出場を果たしたシュレックは、AFCの公式サイトで「韓国はアジアで傑出したチームだし、それは誰もがそれを知っている」と、敵国を称賛しつつ、その強豪を1点に抑えたことに自信を見せた。

「(ロシアW杯で)ドイツは韓国に2-0で敗れているんだ。彼らは多くの優秀な選手を擁している。他のアジアの選手と比べると技術的にも戦術的にも優れているね。我々はドローや勝利を望んでいたが、この結果をとても誇りに思っているよ」

 ドイツ人の父親とフィリピン人の母親を持つシュレックは、ユース時代はドイツ代表でプレーしたが、11年にフィリピン代表としてデビュー。これまでにない大きな大会となる今回のアジアカップにおいて、予想に反するサプライズを見せたことで「みんなが今夜の試合を驚いていた」。そして「何人かの友人と話をした。元チームメイトがいる他のチームからもたくさんのメッセージを受け取ったよ」と、その健闘ぶりに大きな反響があったようだ。

 フィリピンは次戦、11日に中国代表と対戦する。

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