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大迫の代役出場あるか…武藤は長友のワンプレーに刺激「DFにとって嫌」

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1トップ起用の可能性が高まる日本代表FW武藤嘉紀(ニューカッスル)

 エースの出場可否が不透明な中、早くも真価が問われる時がやってきた。追加招集でアジアカップに参加する日本代表FW武藤嘉紀(ニューカッスル)は、FW大迫勇也が欠場した場合の1トップ起用が濃厚。これまでチームで共に練習した時間は長くないが、「すぐに入って合わせないといけない」と力を込めた。

 アジア杯初戦のトルクメニスタン戦では大迫が先発。逆転に導く2得点で初戦白星をたぐり寄せ、長らくエースの座に君臨してきた実力を発揮していた。だが、所属先で痛めていた右臀部の違和感で11日のトレーニングを欠席。2日後に迫るグループリーグ第2節・オマーン戦では出場を見合わせる懸念が生じている。

 そこで代役を担いそうなのが武藤だ。「サコくんみたいにゴールに一番近いポジションを取りたい。(初戦の2得点目は)ラッキーゴールじゃないし、あそこにいる能力がフォワードには必要。FWにとってゴールは欠かせないし、見習わないといけない」。エースの活躍も刺激にし、今大会初出場に闘志を燃やす。

 トレーニングに合流したのは今月6日。追加招集という形での森保ジャパン初選出だったため、これまでチームメートと一緒にプレーする機会はほとんどなかった。しかし、ピッチに出れば言い訳はなし。「1試合を見て選手の特徴は分かった。練習を突き詰めて合わせる」と急ピッチで連係を高めようとしている。

 初戦では中央偏重の攻撃に課題を露呈した日本代表だが、武藤がヒントを得たのはDF長友佑都のプレーだった。後半15分、MF原口元気の落としに抜け出し、大迫のゴールをアシストした場面。「引いて守る相手は裏が消えているように思いがちだが、そこに落とされるのがDFにとっては嫌。そういうところを狙っていければ」と危険なエリアに顔を出すイメージを持っている。

 これまで代表通算25試合2得点。満足のいく数字を残せているとは言いがたいが、「これまでサイドをやってきたけど、やっとFWで見てもらえている。自分の本職で勝負したい」と自信はある。もしオマーン戦で1トップのポジションが与えられることになれば、「一番点が取れるところにいるから取らないといけない」と結果で起用に応えるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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