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「僕という選手を知ってもらうために」プロデビューの横浜FC中山克広が心掛けたのは…

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[4.21 J2第10節 横浜FC 3-1 千葉 ニッパツ]

 ようやくつかんだプロ初出場の機会。しかも、横浜FCのMF中山克広は、その試合をスターティングメンバーに名を連ねて迎えた。

 今季、専修大から横浜FCに加入すると、開幕戦でベンチ入りを果たす。そして、第10節千葉戦で大きな一歩を踏み出すことになった。先発出場を告げられると、入場前にプロになったことを改めて実感。「整列しているときにウチの選手と千葉の選手が会話している姿を見て、『あー、プロなんだな』と改めて思って、かなり緊張してきてしまった」という。

 キックオフを迎えても、「最初の方は緊張して硬くなってしまった」ようだが、「まずは思い切ったプレーを見せようとしていた。裏に抜けたりするスピードが武器なので、そこを出さないと見ている人も面白くないだろうし、『何だ、あの選手は?』となってしまう。僕という選手を知ってもらうためにも、そういうところを出そうと思った」と徐々に左サイドで躍動し始める。

 味方からのロングフィードで最終ライン裏に抜け出すだけでなく、中央に切れ込んで果敢にゴールを狙うなど、積極的な姿勢を示し続ける。本人も「スピードやゴールに向かうドリブルは通用すると思った」と手応えを得たようだが、「守備の部分がまだまだだと感じた」と課題も見えたようだ。何よりも後半24分に足をつってピッチを後にしたこともあり、「90分戦えないといけない」と表情を引き締める。

「今日すごい感じたのは90分戦えないといけないこと。時間帯によっては僕のサイドからの攻撃も多くなったので、それを90分間通してできればチームに新しい攻撃のパターンを加えられると感じた」。大きな一歩を踏み出した22歳は、次の一歩を踏み出すだけでなく、よりチームの力になるためにさらなる高みを目指していく。

(取材・文 折戸岳彦)

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