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流経大柏の2年生FW森山がスーパーミドル!本田監督は「得点王を」

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流通経済大柏高はFW森山一斗は同点ゴールを決め、得点ランキング2位タイに

[7.7 高円宮杯プレミアリーグEAST第9節 流通経済大柏高 2-2 柏U-18 流通経済大柏高]

 シュート意識の変化とエースとしての自覚。流通経済大柏高はFW森山一斗(2年)が、失点直後にスーパーミドルを決めて、チームの息を吹き返した。

 後半24分、流経大柏はカウンターからスルーパスを通されて失点。ハイプレスと球際の厳しい守りでV候補・柏U-18に食い下がっていたが、痛恨の失点を喫してしまう。だが、その3分後、FW坂田康太郎(2年)が頭で繋いだボールに反応した森山が胸コントロールから右足一閃。名手・FW佐々木雅士(2年)の守る柏U-18ゴールを破り、同点ゴールとなった。

 森山はゲームから“消えている”時間が長かったことと、2点目を奪えなかったことを反省。また、ゴールについても「たまたまです」と謙遜していたが、「シュートを打つのは狙っていました。坂田がヘディングで勝って、良いところに来たので胸トラして一回振ってみようと思って振ったら良い感じで入った。さっき(佐々木と)話したら、『打ってくると思っていなかった』と。素直に嬉しいです」。2年生FWは悔しい経験を経て、ここ3試合で3ゴール1アシストと乗っている。

 決勝で逆転負けしたインターハイ予選後、チームのために走ること、相手と駆け引きしてスペースでボールを引き出す回数が増加。そして、何より変わってきたのがシュート意識だ。

 この日、流経大柏は、奪ってから失敗しても縦へ速い攻撃。そして、各選手が遠目の位置からでも積極的にシュートを狙っていた。森山のゴールシーンもミドルレンジから思い切って打ち込んだシュートだ。

 森山は「新チーム当初は入らない時期が多くて、その時は何やってもダメだった。一個一個のプレーもミスした時に『きょうはアカンな』みたいになっていた。でも、最近は一本外したら『もう一本、もう一本打て』と言われて、そこから変わるようになったので、それは(本田)監督のおかげかなと思います」と本田裕一郎監督に感謝する。

 そして、エースとしての自覚だ。1年時からプレミアリーグや選手権に出場。得意のドリブル突破でチャンスを作り出しても先輩に譲ってしまうシーンが多かった。だが、現在は「自分がエースというのを自覚してやっているので、仕掛けてゴールが空いたら狙うというのをずっと考えている」。現在、得点ランキング2位タイの5得点。本田監督から「得点王を狙うくらいの気持ちでやって」と“ノルマ“を課されているFWがさらに量産して、名門の絶対的なエースになる。

(取材・文 吉田太郎)
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