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久保建英は途中出場、ベンゼマがハット達成!レアルが乱打戦制してプレシーズン初勝利

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ハットトリックを達成したカリム・ベンゼマ

[7.31 アウディ杯3位決定戦 R・マドリー5-3フェネルバフチェ]

 レアル・マドリーは31日、アウディカップ3位決定戦でフェネルバフチェ(トルコ)と対戦し、5-3で勝利した。ベンチスタートの日本代表MF久保建英は、後半28分にピッチに入り、トップ下でプレーした。

 30日に行われたトッテナムとのアウディカップ準決勝で0-1で敗れたレアル。その試合から先発5人を入れ替え、DFセルヒオ・ラモスとDFダニエル・カルバハル、MFルカ・モドリッチ、FWロドリゴ・ゴエス、FWルーカス・バスケスに代えて、DFナチョ・フェルナンデスとDFアルバロ・オドリオソラ、MFフェデリコ・バルベルデ、MFイスコ、FWビニシウス・ジュニオールを起用した。

 レアルはここまでプレシーズンマッチを4試合行い、インターナショナルチャンピオンズカップでバイエルン(1-3)、アーセナル(2-2/PK3-2)、アトレティコ・マドリー(3-7)、そして30日にトッテナムに0-1で敗れ、プレシーズンで苦戦が続いている。

 スペイン『アス』はこの試合を「レアルにとって、悪い流れを回復するのに理想的な対戦相手だろう」と楽観視していたが、最初にスコアを動かしたのはフェネルバフチェだった。前半6分、左サイドでFWマックス・クルーゼのパスを受けたMFガリー・ロドリゲスが中央へカットイン。後方からプレスを受けるも倒れずにPA左手前から右足を振り抜くと、ゴール右隅に吸い込まれてフェネルバフチェが先手を取った。

 積極的にシュートを放つフェネルバフチェに対し、なかなかPA内までボールを持ち込めなかったレアルだが、前半12分に相手のミスから同点に追いつく。右サイドからFWビニシウス・ジュニオールがグラウンダーのクロスを供給。クリアに入ったDFディエゴ・レジェスが空振り、FWカリム・ベンゼマが落ち着いて右足シュートを決めた。

 これで攻勢を強めたレアルは後半27分、PA右角あたりでビニシウスがファウルを受けてFKを獲得。キッカーのMFトニ・クロースが右足で高精度のクロスを入れると、ベンゼマがヘディングシュートを叩き込み、2-1と逆転に成功した。

 しかし、前半34分にフェネルバフチェが同点に追いつく。右サイドからFWベダト・ムリチが左サイドのスペースへ大きく展開し、フリーで受けたMFナビル・ディラルがPA左から右足シュート。これがブロックに入ったDFアルバロ・オドリオソラに当たってゴール右隅に吸い込まれ、2-2で前半を終えた。

 レアルは後半開始から3枚替え。GKナバスとアザール、バランを下げ、GKアンドリー・ルニンとFWルーカス・バスケス、DFアドリアン・デ・ラ・フエンテを送り込んだ。すると、8分だった。イスコが右サイドに展開し、バスケスがピンポイントクロス。これをベンゼマが頭で合わせ、ハットトリックを達成した。

 だが、またもフェネルバフチェが粘り強く同点ゴールを奪う。後半14分、左サイドからMFアルペル・ポトゥクが中央にパスを送り、ペナルティーアーク手前からMFオザン・トゥファンが右足を一閃。鮮やかなミドルシュートがゴール右隅に突き刺さり、3-3とした。

 レアルは後半16分に4人を入れ替え、DFマルセロとオドリオソラ、ビニシウス、ベンゼマに代えてDFダニエル・カルバハルとDFミゲル・グティエレス、FWマリアーノ・ディアス、FWロドリゴ・ゴエスを投入。すると直後の17分、敵陣中央でバルベルデがパスカットし、マリアーノがPA手前から左足シュートを放つ。これはGKに止められたが、ナチョが押し込んで4-3と再び勝ち越した。

 後半28分、レアルは3人を代えてモドリッチとMFハイメ・セオアネ、そして久保がピッチへ。トップ下に入った久保は、前線から果敢にプレスをかけ、相手のミスを誘うなど奮闘。攻撃では積極的にパスコースに顔を出し、攻撃のリズムを作った。すると、34分にマリアーノがPA右に出したパスをバスケスが滑り込みながらシュート。GKが弾いたボールをマリアーノが右足で押し込み、5-3とリードを広げた。

 レアルは後半43分、敵陣中央でバスケスからパスを受けた久保は、左サイドにロドリゴがフリーで待っていたがそのままドリブルで運んでペナルティーアーク内から右足シュート。これは惜しくもGKに止められ、移籍後初ゴールとはならず。試合はこのまま5-3でタイムアップを迎え、レアルがプレシーズンで初勝利をおさめた。

 なお、今後レアルは8月7日にザルツブルク、11日にローマとテストマッチを行い、18日にセルタとのリーガ・エスパニョーラ開幕戦を迎える。

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