beacon

“家でゆっくり”からのタジキスタン招集…DF室屋成「楽しい人生だなと思う」

このエントリーをはてなブックマークに追加

円陣に加わった日本代表DF室屋成(FC東京)

 10日に行われたカタールW杯モンゴル戦後に日本代表へ追加招集されたDF室屋成(FC東京)も12日、タジキスタン合宿初日のトレーニングに参加した。急きょ連絡を受けて成田空港に向かったというサイドバックは「楽しい人生だなと思う」と冗談交じりに心境を明かした。

 モンゴル戦の試合終了間際に負傷したDF冨安健洋がチームを離脱。そこで白羽の矢が立ったのが今年6月の代表シリーズまで森保ジャパンを支えてきた室屋だった。ポジションこそ冨安とは異なるが、控えセンターバックはDF植田直通、DF畠中槙之輔、DF板倉滉の3人がいるため、モンゴル戦で途中交代したDF酒井宏樹の状態も懸念される右サイドバックを補充したとみられる。

 Jリーグは中断期間のため急転直下の追加招集となったが、受け止め方は冷静だった。「2日前くらいに家でゆっくりしていたら、急に電話がかかってきて、夜中に成田空港に行って、今ここにいるので、楽しい人生だなと思う」。冗談交じりに語った室屋はタジキスタンへの来訪についても「この仕事をしていなかったら来なかった国」と前向きに捉えているようだ。

 モンゴル戦は「ちょっとしか見られなかったので、ハイライトで見た」とのこと。3アシストを記録したMF伊東純也(ゲンク)を筆頭とする2列目の働きぶりには「前は特長のある選手がたくさんいるのでクリエイティブなプレーをしてくれて楽しい。そういう試合を継続できれば」と自らも勢いに乗っていくつもりだ。

 試合が行われるタジキスタンのピッチは人工芝。さっそく感触を確かめた室屋は「慣れない部分はあるし、怪我が怖いので準備しないといけない。地面ごと滑ってくれないので踏み込んだ時に詰まる感覚がある」と不安要素も語る。それでもこの日のフォーメーション練習では右サイドでハツラツとしたプレーを披露。9月合宿では初めてメンバー落ちした25歳がここから再び生き残りを狙う。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

TOP