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田中達也を信じた大分DF三竿雄斗「さすがに出してくれるだろう」

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決勝点をアシストした大分トリニータDF三竿雄斗(3)

[10.18 J1第29節 浦和0-1大分 埼玉]

 体力は最後の最後まで残っていた。0-0で迎えた後半アディショナルライム。カウンターを発動させると、大分トリニータDF三竿雄斗は一気に前線へと駆け上がった。

「良い形で攻撃ができなかった」と振り返ったように序盤からボールは保持するが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。しかし、浦和に得点を許さずに試合を進めたことで、後半アディショナルタイムに大きなチャンスが巡ってきた。

 浦和の攻撃をはね返して粘り強くボールをつなぐと、左サイドのMF田中達也へと展開される。大外を回ろうとした三竿は「サイドで数的優位を作れた。いつもは達也が1対1のときは自分は上がらないけど、あのときはさすがにパスを出してくれるだろうと思って上がった」と田中からパスが届けられると信じた。

 フリーで駆け上がる三竿を田中は見逃さず。ボールを受けた三竿はファーサイドにフリーで走り込んだFW後藤優介へとクロスを届け、劇的な決勝ゴールを演出した。

 試合終了間際。体力的には厳しい場面だったが、「きつかったけど、ああいう形は今まで湘南とかでもやってきた。ほとんど守備で体力を使われていたけど攻撃に行きたかったし、最後はアディショナルタイムだったので出し切ればいいと思った」とすべてを出し切り、勝ち点3をチームにもたらした。

(取材・文 折戸岳彦)
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