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VARの透明性向上へ立ちはだかる壁「2つのビッグクラブが…」

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オールド・トラフォードではリボンビジョンで情報を伝えている

 国際サッカー評議会(IFAB)は今月、2019-20シーズンの年次ビジネス会議を開催し、来季のルール改正について話し合った。主な議題に挙がったのはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)制度の透明化。会場内の大型ビジョンを使うことで、サポーターに状況を可視化するというものだ。

 ところがイギリス『インデペンデント』紙などによると、ここで一つの問題が浮上しているという。世界的なビッグクラブの本拠地であっても、場内に大型モニターがないスタジアムがあるということだ。リバプールのアンフィールド、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラフォードがそれにあたる。

 プレミアリーグでは今季からVARが導入されており、スタジアム内モニターを通してVARの介入、再確認の実施、判定の見直しといった情報をサポーターにも周知している。透明性を高めたいIFABはこうした取り組みをさらに細かくルール化していく構えだが、モニターのないスタジアムを持つクラブの扱いに苦慮しているようだ。

 年次会議の終了後、FIFAの役員として参加した元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏は「現時点でスクリーンのない2つのビッグクラブがある。それは解決しなければならない問題だ」と指摘。その上で「できればスクリーン上で主審の決定を説明したい」とルール改正の動きを示唆した。

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