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「どちらが相手のスキをついて…」指揮官のにらんだ展開制したFC東京

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次戦は川崎Fとのホーム開幕戦に臨む

[7.4 J1第2節 柏0-1FC東京 三協F柏]

「前半はかたさも目立ち、ボールが落ち着かない展開でしたけど、柏レイソルとの試合なので、かたくなるのは覚悟していた」。FC東京長谷川健太監督は、ネルシーニョ監督率いる柏との一戦をそう予期し、「どちらが相手のスキをついて先制点を挙げるか」とにらんでいた。

 最初のチャンスは柏。MF大谷秀和がFC東京最終ラインの裏に出した浮き珠のパスに、FWオルンガが抜け出すとGK林彰洋との1対1をつくられたが、事なきを得た。前半26分にはFWディエゴ・オリヴェイラのドリブル突破からビッグチャンスを迎えたが、GKキム・スンギュの好セーブに阻まれる。このプレーでディエゴ・オリヴェイラがプレー続行不可能となり、途中交代となるアクシデントに見舞われた。

「ディエゴが早めの退場で、トップ下はどういうタイプがいいのか。今日は縦に急ぎすぎていたので、(東)慶悟をボランチに落として、(安部)柊斗をトップ下に。中盤のはまりがよくなって、アダイウトンもレアンドロもよくなった」

 J1で初先発を果たした明治大卒のルーキーMF安部柊斗については、「後半トップ下にして彼の持ち味出た」と評価。プレーオフも含めたACL3試合ではスタメンに起用されていた安倍は、リーグでも期待に応えた。「前半は初先発でかたさがあった。ハードワークする相手に持ち味を発揮できなかったが、後半はよかった」と評価した。

「悪い展開ではなかった」(長谷川監督)最初の45分を終えると、後半15分、FWアダイウトンのドリブル突破が柏MFヒシャルジソンの退場を誘発。直後にFK、CKと連続で獲得し、CKからDF渡辺剛が決勝点を奪った。「今日の試合は相手のスキをつくことができたと思う」とにらんだ通りの勝利を手にした。

 開幕2連勝となったFC東京。「連戦が続きますので、難しい試合が続くと思います。選手のコンディションを見ながら、全員で力を合わせて戦っていきたい」と指揮官は再開したリーグ戦を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)
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