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コロナ禍初の実戦へ…森保監督が意気込み「励ましのエールを届けられれば」

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が8日、オンラインで記者会見を行い、翌9日のカメルーン代表との親善試合に向けて「新型コロナウイルスの影響で困難な生活を送られている方々、日本で頻発している自然災害などで困難な生活をしている大変な方々が多い。われわれの戦いを通して、支援、応援してくださっている方々に励ましのエールを届けられれば」と意気込みを語った。

 新型コロナウイルスの影響で今年3月から国際試合が中断していたため、カメルーン戦は森保ジャパンにとって2020年初の実戦。今月5日から合宿がスタートし、7日から全体練習を行ってきた中、短い準備期間でも「選手たちは練習から激しく、厳しく臨んでくれている。試合に対する思いが伝わってきている」(森保監督)とムードを高めてきたようだ。

 日本国内の入国制限を受け、今回は招集メンバー23人全員が欧州組。選手たちと久々の再会を果たした森保監督は「長くヨーロッパでキャリアを積み重ねている選手の自信や落ち着きはこれまでも感じてきたが、キャリアとしてはそう長く経験を積んでいない選手も海外に渡って月日が経ち、自信がすごく伝わってくる。強さ、たくましさが増したなと各選手を見て、コミュニケーションを取る中で感じさせてもらっている」と変化を語る。

 そんなオール欧州組の選考は顔ぶれの変化をもたらした。今回は五輪世代のMF三好康児(アントワープ)、MF中山雄太(ズウォレ)を昨夏のコパ・アメリカに続いて招集し、20歳のDF菅原由勢(AZ)を初選出。試合での起用について森保監督は「少しでも多くの選手にピッチに立ってもらいたいという気持ちはある。ただ今回、招集させてもらった23人が全員ピッチに立てるという絶対的な保証はない」と語るにとどめたが、選手層の拡大に期待がかかる。

 対戦相手のカメルーンは、森保ジャパンの発足以来初のアフリカ勢。「身体能力や技術も高い選手が揃っている。チーム全体として推進力があるチームで、戦い方をしてくる」と述べた森保監督は「非常に手強い相手」と警戒する。一方、フォーカスするのは自分たち。「カメルーンのことも大切だが、われわれも1年間ほぼ活動ができていない中、これまでやってきた基本的なことを見つめ直しつつ、試合の中で個が何をできるか、お互いの中でどう戦術共有できるかを考えていきたい」と前を見据えた。

(取材・文 竹内達也)

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