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善戦みせた!初の準優勝に武蔵越生は納得の表情「昌平は強かった」

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主将DF木村一世(3年)のシュートは惜しくもクロスバーを叩いた

[11.15 高校選手権埼玉県予選決勝 昌平3-0武蔵越生 埼玉スタジアム]

 予想通りと言うべきか、序盤から昌平高がボールを持って圧力をかけた。スコアも0-3。しかし試合を通してみると、時間帯では武蔵越生高の善戦が見られた場面もあった。

 たらればを言えばきりがない。しかし狙い通り前半を耐えてスコアレスで折り返しただけに、後半の入りには注意したかった。2分、そして6分に立て続けに失点。

 さらにベンチスタートとなっていたFW五十嵐大翔(3年)とFW渡辺光陽(3年)を投入して迎えた同8分には、スローインからボールをつなぐと、ゴール前で主将DF木村一世(3年)が決定機を迎えるが、左足シュートは惜しくも枠に嫌われた。

 しかし木村は「僕自身はやり切ったかなと思います」と納得の表情を浮かべる。昌平とは今年2月の県新人戦の準決勝でも対戦。0-5で敗れた苦い経験を持つことから、打倒・昌平を掲げて練習に励んできた。だからこそ、「全国レベルの相手と2回も出来ることが嬉しかった」という想いも持ったという。

 試合が終わればノーサイド。試合後は相手ロッカールームに行って、「全国大会頑張ってください」と声をかけた。「昌平は強かった」。全国優勝候補の県内ライバルのひとつとして戦った一年。イレブンが同校の歴史に新たな一ページを記したことに変わりはない。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2020

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