[11.18 J1第30節 川崎F3-1横浜FM 等々力]

　約1か月ぶりの復帰戦となった川崎フロンターレFW小林悠がとどめの一撃を沈めた。10月14日のJ1第22節広島戦で負傷し、左ハムストリングの肉離れで全治6~8週間との診断を受けていたが、予定より早い復帰が実現。後半20分から途中出場し、V王手に貢献した。

　川崎Fは1人少ない横浜FMを相手になかなかチャンスを生かせなかったが、終了間際に劇的な展開が待っていた。1-1で迎えた後半45分にDFジェジエウが勝ち越しゴール。さらに後半アディショナルタイム2分、三笘がPKのチャンスを獲得。しかし、キッカーの小林がゴール左を狙ったキックは、コースを読んだGKオビ・パウエル・オビンナに止められてしまう。

　それでも後半アディショナルタイム5分。ラストチャンスに三笘が自陣から長距離をドリブルで持ち上がり、相手を引きつけてラストパス。走り込んだ小林が右足で流し込み、チームトップの今季13得点目をマークした。「その前にPKを止められちゃったので、メンタル的にはよくなかった」と悔やんだ小林は「2度目は仕留められて良かった」と胸を撫で下ろした。

　この勝利でチームは2年ぶり3度目のリーグ優勝に王手をかけた。21日のアウェー大分戦で勝利すれば優勝が決定。大分戦が引き分け以下でも、22日に浦和と対戦するG大阪の結果次第では、その試合後に優勝が決まる。決戦を前に帰ってきたエースは「自分たちの力で決められる。アウェーだけどいい準備をして、勝ち点3を取って優勝を決めたい」と意気込んだ。

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