beacon

ユーベ快勝、待望弾の10番ディバラがクラブ愛語る「ユベントスが好きです」ピルロ「乗り越えてみせた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

得点を決めたFWパウロ・ディバラアンドレア・ピルロ監督と抱擁

[12.13 セリエA第11節 ジェノア 1-3 ユベントス]

 セリエAは13日に第11節を行い、ユベントスは敵地でジェノアと対戦。FWパウロ・ディバラとFWクリスティアーノ・ロナウドが得点を挙げ、3-1で勝利した。

 UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグ最終節でバルセロナに3-0と勝利した絶好調ユベントス。今節は3-5-2の布陣を敷き、最終ラインにDFマタイス・デ・リフト、DFレオナルド・ボヌッチ、DFアレックス・サンドロを配置する。両サイドMFにフアン・クアドラードフェデリコ・キエーザを、中盤3枚にはMFウェストン・マッケニー、MFロドリゴ・ベンタンクール、MFアドリアン・ラビオを置く。2トップにはディバラとC・ロナウドを起用した。

 前半をスコアレスで折り返すと、後半12分にユベントスが先制。デ・リフトが最終ラインから縦に浮き球パスを送り、ジャンプしたマッケニーがヘディングでボールを前線へ。ノーマークのディバラがPA右に入り込むと、得意のカットインから左足シュート。ゴール右隅に決め、待望の今季リーグ戦初ゴールを挙げた。

 4分後には失点を喫したユベントスだが、後半32分、クアドラードがPA内でファウルを誘発し、PKを獲得。C・ロナウドが決め切り、2-1と勝ち越す。さらに途中出場のFWアルバロ・モラタもPA内でファウルを受けてPKを得ると、C・ロナウドがしっかり決めて3-1とダメを押した。

 好調のチームとは裏腹に輝きを失いかけていた“宝石”ディバラ。試合後、『スカイスポーツ・イタリア』のインタビューに答え、「自信が持てるようになり、本当に必要なものだった」と得点を噛みしめた。「これまでの試合は、ボールを持つと余裕がなくなってしまい、試合を重ねるごとにそれをますます感じるようになっていた」と不安定だった様子も明かす。

 昨シーズンはセリエAで最優秀選手賞を受賞も、今シーズンは「正反対だった」と語る。チーム状況も大きく変わる中、「いろいろなことを考えていたけど、それでピッチ上でリラックスできなくなってしまった。それが最大の間違いだったと思う」と思考の悪循環に陥っていたという。

 得点後にはアンドレア・ピルロ監督と抱擁する場面も。「監督とはすばらしい関係を築いている。よく話すけど、監督は公ではあまり話す人ではないから、その個人的な会話は特別なものです」と信頼を寄せている様子も見せた。

 一方で、出場機会を巡って移籍の噂も立っていた。ディバラはそれを否定。「契約について真実ではないことがたくさん言われている。代理人はずっとトリノにいたけど、呼び出されることもなかった」と動きがなかったことを伝え、改めてクラブへの愛を口にした。

「私はユベントスが好きです。いつだってユベントスに残りたいと言ってきた。ファンの皆さんとの関係もずっと続けたい。このクラブに忠誠を誓っている」

 ピルロ監督も試合後のインタビューに答え、ディバラへの信頼を語る。「パウロは肉体的にも精神的にもゴールを必要としていた。そして、きょうの試合は心身ともに乗り越えてみせた。とても良かったよ」と背番号10を称えた。

●セリエA2020-21特集

TOP