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トゥヘル解任劇の背景は? 数か月前からパリSG首脳陣がやり方や結果に不満か

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パリSGを率いるトーマス・トゥヘル監督

 フランス『Le 10sport』がパリSGトーマス・トゥヘル監督解任劇の背景を伝えた。

 2018年夏にパリSGの指揮官に就任したトゥヘル監督。リーグアン連覇を含む昨季のフランス国内3冠にチームを導き、同指揮官政権下でのハイライトとなるクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝進出を成し遂げるなど確かなインパクトを残した。

 今季は過密日程の影響による負傷者続出の影響からか、リーグ戦で3位に甘んじているが、CLではライプツィヒ、マンチェスター・ユナイテッドを抑えて首位でグループリーグ突破を決めていた。しかし、ディレクターのレオナルド氏をはじめとした首脳陣との対立がしばしば取り上げられ、4-0で勝利したストラスブール戦後に解任が決まったと広く報道された。

 突然の解任劇が伝えられる中、同メディアはこの決定に至った背景を報道。ストラスブール戦直後、トゥヘル監督はレオナルド氏とナセル・アル・ケライフィ会長との重要な面談に召喚され、その場でクラブ首脳陣が指揮官のやり方や結果に満足していないことを伝えられたようだ。このようなことは以前にもあり、これが2回目で、両者の亀裂を決定的なものにしたと推測されている。

 そして、この面談後、クラブ首脳陣は指揮官交代の旨をドイツ人指揮官に伝えたとされる。なお、同指揮官は数か月も前からクラブに解任の考えがあったことを予期していたようで、驚く様子もなくこの決定を受け入れたと同メディアは伝えた。

 パリSG首脳陣とトゥヘル監督の間には数か月前から不協和音が生じており、昨季のCLファイナリストになったものの、アル・ケライフィ会長は指揮官の姿勢や結果に不満を募らせ、新指揮官招聘の準備を進めていたと考えられている。

 なお、現段階でトゥヘル監督の後任としてパリSGの新指揮官に就任するのは、マウリシオ・ポチェッティーノ氏になることが濃厚で、近日中に2年半契約を締結する見込み。一方のドイツ人指揮官は、ユナイテッドを含むプレミアリーグ行きが予想されている。

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