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[MOM3368]神村学園FW福田師王(1年)_U-17日本代表FWがエースの仕事! 圧巻のバネで決勝ヘッド

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U-17日本代表FW福田師王(1年)が土壇場の決勝ゴールでチームを救った(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 近江高0-1神村学園高 ニッパ球]

「3年生と1日でも長くやりたい。自分が点を決めるという気持ちを持っていた」

 近江に主導権を握られる劣勢のゲームだったが、決定力の差が勝敗を分けた。神村学園高注目のスーパールーキー、U-17日本代表FW福田師王(1年)がエースの仕事を果たした。1回戦で選手権デビューを飾り、2回戦で大会初ゴール。176cmから空高く舞う打点、身体のバネを生かしたヘディングは圧巻だった。

 良い形で前線にボールが入る機会は限られたが、チャンスを逃さなかった。スコアレスで迎えた後半39分、MF小林力斗(3年)からのクロスボールに反応した福田は滞空時間の長いヘッドで叩き込み、値千金の決勝ゴール。苦しんだチームを救い、「選手権は雰囲気があって難しいですが、決められて良かった」と大会“1号”を喜んだ。

 前線からのハードな守備で貢献すれば、抜群の跳躍力を生かしたポストプレーで存在感を発揮。大会注目FWとして厳しいマークも体感しているが、有村圭一郎監督は「最後に良いボールが入って、エースが決めて良かった。大会にも慣れてきて、少しずつ持ち味を出せていると思う」と期待を寄せる。1年生エースという立場で堂々のプレー。U-17日本代表、U-16日本代表として活動してきた経験が、16歳の進化を加速させている。

「フィジカル面だったり、スピード感、決定力。いろんなことを教えてもらっているので、(代表から)チームに帰ってから、人一倍努力しようとしています」。今大会の目標は10ゴール。「また自分が点を決めて、3年生を笑顔にしたい。得点王になりたいので、もっともっと点にこだわってプレーしていきたい」と闘志を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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