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チームとしての成長示すも、神戸弘陵は2年連続3回戦で帝京長岡に敗戦。木谷主将「来年ベスト16を超えて欲しい」

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神戸弘陵高は昨年からの成長示すも、ベスト16敗退に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.3 選手権3回戦 神戸弘陵高 1-3 帝京長岡高 フクアリ]

 リベンジを果たすことはできなかった。神戸弘陵高は前回大会3回戦で敗れている帝京長岡高と同じ3回戦で再戦。先制したものの、決定力の部分で差をつけられて逆転負けを喫した。

 谷純一監督は「ちょうど一年前にベスト8を懸けて帝京長岡さんと試合して5-0というところで新チームは育成もしながら、高校3年生のこの選手権の大会で連戦を勝ってベスト8に入ろうということを目標にやってきました」と説明する。

 前回大会で終始ボールを握られて敗れた相手にモチベーション高く挑んだチームは、前半8分にショートカウンターからFW徳弘匠(3年)のゴールで先制。すぐに追いつかれたものの、ボールを握ってくる相手に粘り強い守備で対応し、28分に徳弘、38分にはFW牧野隼也(3年)が抜け出す形で決定機も作った。

 後半に連続失点で突き放されたものの、今治内定MF松井治輝(3年)のループパスで徳弘が抜け出したり、MF松野隼輝(3年)のロングスローを起点とした攻撃から決定機を作り返した。

 交代出場の選手たちもゴールへ向かうプレー。シュート12本で1得点に終わり、敗退となったが、谷監督も「昨年はチャンスも少なかった。(今日の)守りながら攻めるというところは評価できると思います。(また)代わった選手が相手のゴールへ向かってプレーし、チームがまとまって笛が鳴るまでゴールを目指してくれた姿は1年通してチーム自体は大きく成長してくれたと思っています」と頷いていた。

 また、谷監督はコロナ禍で諦めずにトレーニングし、選手権で兵庫連覇、強豪・関東一高(東京B)を破るなどベスト16まで勝ち上がった選手たちに対して感謝。「最後の大会がないかもしれない。目標を見失いがちになりそうですけれども、大会が行われることを信じてトレーニングしてくれたことに感謝しています」と語った。

 そして、主将の右SB木谷亮太(3年)は高校3年間について「僕らの代は楽しくて、練習でも、学校でも、充実した3年間を過ごせたと思います」と振り返り、「来年は2年連続ここで負けているからこそ、違う課題とかに取り組んで、ここを超えるということは簡単なことじゃないと思うんですけれども、次の1、2年生には頑張って欲しいなと思います。来年ここのベスト16を超えて欲しい」とFW田中祉同(2年)、CB田中百々輝(2年)ら後輩たちに16強の壁突破を託していた。

(取材・文 吉田太郎)
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