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桐蔭横浜大の新人戦連覇世代、「今年がチャンスかなと」…悲願の日本一掴めず

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涙を流すMF橘田健人

[1.11 #atarimaeni CUP1回戦 桐蔭横浜大0-1順天堂大]

 昨年度、初出場した大学選手権(インカレ)で準優勝、今年こそは日本一の想いで戦った桐蔭横浜大(関東4)だったが、頂点には届かなかった。

 試合後、安武亨監督は「(連戦の)疲れよりもテンションが上回っていたので、問題なく試合ができていました。素晴らしい選手たちだなと思います」とイレブンの奮闘を称えた。

 17年に創設された1、2年生で編成したチームで戦う全国大会の新人戦で桐蔭横浜大は初優勝。翌18年も優勝し連覇を達成。そのどちらの大会にも出場していたのが、今年の4年生世代だった。

 個人としても川崎フロンターレに入団を内定させたMF橘田健人(4年=神村学園高)を筆頭に、2年生の時から10番を背負うMF鳥海芳樹(4年=桐光学園高/甲府内定)、今季主将のDF遠藤凌(4年=浦和ユース/新潟内定)ら1学年で7人のJクラブ内定は同校史上初。

 同大は13年から関東1部を戦っているが、残留争いを繰り広げるのがやっとだった。しかし19年に初めて2位に躍進。2年連続で冬の日本一を決める舞台に進めたのは、現4年生の力が明らかに大きかった。昨年度のチームにあっても、当時MFイサカ・ゼイン(現川崎F)も、「3年生が本当によくやってくれている」と話していた。

 安武監督も「今年は4年生がよく頑張った」と感謝を語る。ただ桐蔭横浜大としては新たなステージに引き上げてくれた4年生たちが卒業する来年度以降も大学リーグでの戦いは続く。「今年がひとつ、日本一を獲れるチャンスかなと思っていたんですけど…」と最後まで名残惜しそうに話した指揮官だが、「3年生以下もすごく伸びてきている。メンバー外の選手も頑張っているので、また一から選手選考をして、いいチームを作っていきたいです」と気持ちを切り替えていた。


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