beacon

権田、歴代最多8戦連続完封にも満足せず「W杯でベスト8、ベスト4に行くために…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

韓国を完封したGK権田修一

 25日の韓国戦(○3-0)で完封勝利に貢献した日本代表GK権田修一(清水)が、歴代最多となる出場8試合連続無失点の新記録を樹立した。

 19年9月5日のパラグアイ戦(○2-0)、同10日のミャンマー戦(○2-0)、19年10月10日のモンゴル戦(○6-0)、同15日のタジキスタン戦(○3-0)、19年11月14日のキルギス戦(○2-0)、さらに昨年10月9日のカメルーン戦(△0-0)、昨年11月13日のパナマ戦(○1-0)に続く8試合連続のシャットアウト。試合前まで元日本代表GKの楢崎正剛氏と並んでいた7試合連続無失点の日本代表記録を塗り替えた。

「韓国という相手をゼロに抑えたのは自信になる」。最大のライバルを国際Aマッチで完封したのは10年ぶり。「キーパーの記録になるかもしれないけど、冨安、吉田があれだけ防いでくれて、遠藤、守田があれだけハードワークしてくれて、両サイドハーフがあれだけ守備をしてくれなかったら、もっとやられていた。みんながやってくれての結果」とチームメイトに感謝する一方、「僕自身は正直、メキシコ戦で達成したかったという思いが強い」と率直な思いも打ち明けた。

 権田が7試合連続完封を飾った昨年11月のパナマ戦の4日後に行われた国際親善試合・メキシコ戦(●0-2)。W杯7大会連続ベスト16で、FIFAランキングでも当時11位という強豪に完敗を喫した試合でゴールを守ったのはGKシュミット・ダニエルだった。

「僕がこれまで出てきたのはアジアの強豪とは言われないような国との試合だったり、イージーな試合とは言わないし、どの試合も難しいけど、終わってみたらそんなに(守備の)機会がなかったよねという試合も多かったと思う」。そう認めたうえで、「メキシコのような、僕らがW杯でベスト8、ベスト4に行くために勝たないといけない相手をゼロに抑えるというところを明確な目標としてやっていきたい」と、改めて決意を新たにした。

 さらなる記録更新の期待が懸かる次戦は30日のW杯アジア2次予選・モンゴル戦(フクアリ)。無観客で開催される格下相手のW杯予選は、韓国戦とは異なる雰囲気、異なる試合展開になるはずだ。

「今回は中4日あるので、4日間しっかり準備する時間がある。欧州組の選手も初日の練習は正直きつそうだなと思ったけど、当日(韓国戦)にはあれだけ運動量を出せるコンディションに持ってくるのはすごいなと思う」。そう明かした権田は「ここから4日間準備できるので、モンゴル戦はもっといい試合ができると思うし、気持ちの部分の準備で間違えることはこのチームにはないと確信している」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP