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2列目トリオ生かす! 出場停止明けのU-24日本代表MF田中碧「ボールを渡すのが自分の役割」

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U-24日本代表MF田中碧(川崎F)

 出場停止で26日のU-24アルゼンチン代表戦(●0-1)を欠場したU-24日本代表MF田中碧(川崎F)がオンライン取材に応じ、29日の出場に向けて「一昨年、昨年よりも出来ることは増えているし、クオリティーが上がっている自信もある。まずは自分が持っている力を100%出すことが重要」と意気込んだ。

 五輪代表にとっては昨年1月にタイで行われたAFC U-23選手権以来、1年2か月ぶりの実戦。その第3戦カタール戦では田中がレッドカードで退場していたが、26日のアルゼンチン戦でその処分が適用される形となった。本大会初戦で出場停止となる可能性もあっただけに、「五輪初戦で出られないとメンバーに入る確率も下がると思うので、消化できて良かった」と安堵の様子だ。

 26日の反省を生かしてゲームをコントロールし、U-24日本代表を勝利へと導く。

「ビルドアップの部分でもう少し安定性をもたらすことが必要なのかなと思う。2列目に素晴らしい選手がいるので、その選手たちが高い位置で触れればチャンスになると感じた。どうやってボールを渡すのかが自分の役割でもある。ビルドアップ、ゲームコントロールも含めて、自分が率先して出来たら」

 26日の試合で2列目に並んだのはMF三好康児(アントワープ)、MF久保建英(ヘタフェ)、MF三笘薫(川崎F)。田中は同じく川崎Fアカデミー出身という共通点を持つ3人を、ボランチの位置から動かすビジョンを語った。

「どの選手にも言えるのが前を向いてボールを持った時に一番怖さが出る。それが一番得点の匂いがすると思う。そういう選手たちにいかにターンさせてあげられるパスを出すか、前向きの状態をつくるかが大事。コンパクトな守備の中で誰が幅を取るのかも大事になるし、3人とも足元だけというより、いつでも裏を取る準備をしていたのが見られた。背後に走っているタイミングでボールを出せば敵も間延びすると思う」

「3人ともアクションを必ず起こしていたので、そこに自分がボールを出せればチームの攻撃がより活性化すると思う」。さらに、川崎Fでのプレースタイルそのままにダイナミックな攻撃参加も見据え、「パスを出すだけじゃなく、出してから自分がそこに加わっていけば、中央からの崩しもそうですし、サイドからエリア内にも侵入できるんじゃないか」とイメージを膨らませた。

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