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初招集から7年…A代表デビュー狙うDF松原健「視来が1.5倍なら、僕は2倍以上でいかないと」

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DF松原健(横浜FM)

 2014年8月の日本代表初招集から7年、DF松原健(横浜FM)が代表デビューに意気込みを語った。「最初に選ばれた時に比べると、試合経験を積んできているし、チームでタイトルも取ってきた。多少なりの自信はついてきたと思う」。大きく成長した姿を見せるべく、トレーニングからアピールを続けている。

 松原がA代表に初めて招集されたのは新潟時代の14年8月、ブラジルW杯を終えて新たに発足したアギーレジャパン最初の活動だった。この活動期間ではDF酒井宏樹、DF酒井高徳が1試合ずつ出場し、右サイドバック3番手となった松原の出番はなし。同年11月にも2度目の招集を受けたが出番は得られず、その後はリオ五輪世代の活動が中心となり、A代表から遠ざかった。

 松原にとってアギーレジャパンでの活動は「年齢も若かったので、刺激をとても強く受けた」という反面、「選ばれたメンバーの方もすごすぎて、正直あまり自分のプレーを出せなかった」という苦い経験だったという。

 そんな最後の代表活動から6年半が経ち、3度目のチャンスを手にした。「今までやってきたものもあるし、多少の自信もある。今回のほうがリラックスして臨めている」と新たな心境で合流した松原は、練習に参加しながら「自分のプレーもところどころ出していけている」という手応えも感じているようだ。

 ところが初戦の日韓戦で、出場機会は得られなかった。

 対照的に出番を掴んだ初招集のDF山根視来(川崎F)は、デビュー戦で代表初ゴールまで記録。「同じサイドバックの視来がああやって結果を残すことができたのは、僕にもいい危機感を与えてもらえた」。松原は悔しさを胸に秘めつつ、ライバルの活躍を前向きな力に変えている。

 そして、30日に控えるカタールW杯2次予選モンゴル戦に向けて「何がなんでも出たい気持ちがある」とひときわ高いモチベーションを見せる。そのために、トレーニングから山根を上回るようなパフォーマンスを発揮していく構えだ。

 日韓戦の試合前、DF吉田麻也(サンプドリア)は山根に「Jリーグの1.5倍の力で行かないとダメ」という球際でのアドバイスを贈っていたという。それを伝え聞いた松原は「視来が1.5倍なら、僕は2倍以上でいかないとポジションは取れない。危機感を持ってやっていきたい」ときっぱり。「視来がないものを自分は持っていると思うので、そういった部分を出していきたい」と力を込めた。

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