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怪我は禁物も…U-24代表に思いを寄せた南野「彼らも直接A代表へのアピールになる」

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日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)

 急遽実現したU-24日本代表とのチャリティーマッチだが、日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)は前向きに受け止めている。「楽しみだなという気持ちが一番」。そう笑顔を見せた南野は「いろんなことがあってこういうことになったけど、こんな機会は今後もないと思う。僕たちも勝負にこだわってプレーしたい」と意気込みを語った。

 当初予定されていたキリンチャレンジカップ・ジャマイカ戦が相手チームの入国トラブルで中止となり、急遽設定された“兄弟対決”。南野は「五輪の選手はこの試合のせいでタイトなスケジュールになるし、五輪前で怪我は絶対にしたくないと思う」と相手側の不安要素にも思いを寄せつつ、「彼らも五輪へのアピールにもなるし、直接A代表へのアピールになる。モチベーションはすごく高くやってくるだろうなと思う。A代表として負けられない試合だなと感じているし、本気の試合になる」と闘志を燃やした。

 試合数が増えたU-24日本代表とは異なり、A代表は予定していた国際試合との代替マッチ。今年9月からスタートする最終予選への強化試合がなくなったと思えば、1試合も無駄にすることはできない。

「最終予選までこの4試合しかない」。そう語った南野は選手間の共通理解を深める必要性を強調。5月28日のミャンマー戦(○10-0)からオーバーエイジ組と五輪世代が抜け、国内組10選手が新たに加わった中、「Jリーグの選手と練習から理解を深め、チームとして完成度を高めていくことが最終予選に向けて重要なポイントになる」とテーマを設定した。

 またアジア2次予選では力量差ゆえ問題にならなかった守備面の確認にも力を注ぐ。

「前からどんどんプレッシングをかけてボールを奪いに行くところは話し合っていたし、前回の試合でもボールを奪われてもすぐに奪い返してショートカウンター気味にゴール前につなげたりする形もあった」

 今年3月のモンゴル戦、5月のミャンマー戦をそう振り返った南野は「そういうところは形としてできていると思う。だからこそU-24代表もいい相手だし、(11日に対戦する)セルビアもアジアの相手とは違う。この合宿で僕らが試されることかなと思っている。セルビア相手にも守備の部分での意識をみんなで共有してうまくハメることができたら」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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