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西武台は2CB不在の穴を元CBの原田主将と189cmCB齋藤が埋め、関東制覇

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優勝を喜ぶ西武台高のCB原田蓮斗主将(5番)とCB齋藤優輝(22番)

[6.7 関東高校大会Aグループ決勝 日体大柏高 1-2 西武台高]
 
 西武台高は主軸CBの武笠隼季(3年)と長谷川智紀(3年)がいずれも怪我のために欠場。そのピンチを本来右SBのDF原田蓮斗主将(3年=HAN FC出身)と189cmの大型DF齋藤優輝(3年=東松山ペレーニア出身)が救った。

 前に強い原田がファーストアタック。意図的に余らせたボランチと挟み込む形でボールを奪っていた。そして、背後のスペースは齋藤がカバー。原田と齋藤はともに空中戦でも強さを発揮していた印象だ。

 原田は「自分、いつも右SBやっていて、武笠が離脱してCBやるとなって、久しぶりだったんですけれども自分的に『武笠がいないから勝てない』とか言われたくなくて。だから武笠がいない分、隣の齋藤とかに声を掛けて動かして勝てればと。それが実現できて良かったです」とホッとした表情を見せた。

 その原田について、守屋保監督は「去年からCBをやっていましたので、原田に関しては気持ちで持っていく子なので。キャプテンとしての安心感があります」。また、守備面での健闘に加え、クロスバー直撃のヘッドを打ち込んでいた齋藤についても、「良くやってくれた。こんなレベルでやってくれるんだなと」と高く評価していた。
 
 武笠と長谷川は順調に行けば、インターハイ予選期間中に復帰する見込み。原田は右SB
に戻ることになりそうだ。右SBとしてまだまだ立ち位置の面などで課題があることを理解する主将は、少しでも修正しながら勝ち上がって行く考えだ。インターハイ予選は11日間で4試合。この日右SBとして実直なプレーを見せた武田蒼平(3年)らを含めて、各DFはベストの準備をしてピッチで西武台の守りを支える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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