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大分、鹿島にドローもJ2降格決定…史上初のJ3→J2→J1躍進劇に幕

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[11.20 J1第36節 鹿島0-0大分 カシマ]

 J1リーグは20日、第36節を行い、大分トリニータのJ2降格が決まった。敵地で鹿島アントラーズに0-0で引き分けたが、他会場の結果を受けて逆転の可能性が消滅。J3リーグ所属だった2016年から5年、史上唯一の3カテゴリ躍進劇が終幕した。

 国際Aマッチウィーク直前の前節G大阪戦で逆転負けを喫し、4シーズン連続のJ1残留に向けて崖っぷちとなった大分。2019年のJ1復帰初陣となったカシマの地で背水の陣に臨んだ。

 試合の主導権を握ったのはホームの鹿島。まずは前半8分、右サイドを突破したMF和泉竜司の折り返しからFWエヴェラウドが決定的なシュートを放った。だが、大分もDF小出悠太が身体を投げ出してブロックし、ゴールを許さない。

 その後も鹿島が深く攻め込む場面が続いたが、大分は自陣ペナルティエリア内に人数をかけて守った。すると前半37分、左サイドを攻め込んだ大分はMF町田也真人の意表を突いたヒールパスにMF野嶽惇也が抜け出し、ビッグチャンス。後方からDF常本佳吾に倒されたかのように思われたが、ファウルを告げるホイッスルは鳴らなかった。

 対する鹿島は前半44分、MFディエゴ・ピトゥカの左足フィードをエヴェラウドが胸で落とし、絶妙なタイミングで抜け出した和泉が強烈なシュート。これはGK高木駿に阻まれ、オフサイドのフラッグも上がった。

 ハーフタイムには他会場の6試合が終了。試合前時点で15位の湘南ベルマーレ、17位の徳島ヴォルティスが勝利し、16位の清水エスパルスもリードしているという大分にとっては絶望的な状況が判明する。一方、ACL出場権を争う鹿島も5位の名古屋が勝利したことで暫定順位で抜かれ、3位の神戸もリードしているため、同じく勝利が必要な状況となった。

 後半も一進一退の攻防が続くと、9分には鹿島が先に選手交代。MF土居聖真と和泉に代わってDF永戸勝也とMF荒木遼太郎を投入した。同16分、大分はFW渡邉新太がミドルシュートを狙うも左外。鹿島は同21分、MFファン・アラーノのクロスにエヴェラウドが得意のヘディングで合わせたが、高木にキャッチされた。

 鹿島は後半21分、エヴェラウドに代わって日本代表帰りのFW上田綺世を投入。さらに同27分、10分以上前から頭部にテーピングを巻いてプレーしていたDF町田浩樹を下げ、DF犬飼智也を入れた。同30分、鹿島は荒木が強烈なカットインシュートを放つも、高木がこれをスーパーセーブ。大分はかろうじて難を逃れた。

 それでも前には出られない大分。鹿島の攻撃を誘い込もうとするが、均衡した展開がなかなか動かない。後半アディショナルタイム4分にはMF遠藤康のシュートにまたも高木が立ちはだかるも、そのまま試合はタイムアップ。他会場では16位の清水がサンフレッチェ広島に勝利。大分は残留圏内の16位との勝ち点が7に広がり、残り2試合での逆転が不可能となり、来季のJ2降格が決まった。

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