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阪南大決勝点はDF津野ジュウリオ心!「一仕事しようと思った」魂の咆哮

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[12.18 インカレ準決勝 流通経済大1-2(延長)阪南大 NACK5]

 阪南大を決勝に導いたのは意外な男だった。1-1で突入した後半5分、右サイドから蹴られたCKに走り込んだDF津野ジュウリオ心(4年=豊川高)が頭に当てて勝ち越しゴールを奪うと、心の底から喜びを爆発させた。

 須佐徹太郎副顧問が「身体能力が凄いんですよ」と評価を語る4年生。器用な選手で今大会の2回戦の関西学院大戦では、相手のキーマンだったFW山見大登(4年=大院大高/G大阪内定)をマンマークで潰して勝利に導いたかと思えば、ベンチスタートのこの日は足をつらせたDF早川海瑠(3年=作陽高)に代わって途中出場。左SBを無難にこなした。

「ベンチスタートでも自分のやることを決めていた。試合に出ることがあったら一仕事しようと思っていた。点を取る前に8番の工藤(蒼生)にしっかりとボールをみて競れと言われた。それを意識したら奥山(洋平)からいいボールが来た。得点に繋がって良かったと思います」

 25日の決勝の相手は駒澤大に決定。阪南大は今大会を最後に、須佐副顧問が一旦チームの指導を離れることになる。「最後に胴上げしたい」。須佐副顧問は「胴上げなんて泣きそうなことを考えているとは思いもしなかった」と照れたが、士気はこれ以上ないほど高まっている。「しっかり準備していいパフォーマンスをしたい」。阪南大は最後の1週間でより団結力を高め、初の日本一に挑む。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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