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[MOM3738]高川学園FW中山桂吾(3年)_“円陣回転FK”発案者が決勝ヘッド

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決勝点を決めたFW中山桂吾(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権2回戦 岡山学芸館1-2高川学園 ニッパツ]

 1回戦で話題になった高川学園高(山口)の“円陣回転FK”は自身の発案したものだった。「話題になったFKを考えたのは僕。県大会の時に話し合って決めた案で、意外に全国でもはまって良かった。狙い通りでした」。FW中山桂吾(3年)は堂々と胸を張った。

 思わぬ反響に驚きはあったが、「警戒されるのは分かっていたけど、何個もある」と自分たちのスタイルに自信を持ってプレーしていたという。そして1-1で迎えた後半20分、満を持して“円陣回転FK”を発動。

 今回は「チームで考えた」という作戦だったが、3人一組の輪を2つ作ってグルグル回転。ボールが蹴り出されたと同時に散らばると、MF林晴己(3年)が入れ直したボールに中山が頭で飛び込む。「ボールがこぼれて、晴己がサイドで持った時には、『自分のところに来い』と思いました」。自信満々に放ったシュートは14年ぶりの3回戦進出を決める決勝点になった。

 3回戦で戦う仙台育英は、2年前の19年大会の2回戦で敗れた相手。当時1年生の中山は後半19分から途中出場したが、何も出来なかった悔しさを経験している。対戦相手が決まる前だったが、「個人的には仙台育英が来てほしい」と意識を十分にしていた中山。「自分たちはルーキーリーグでも負けている。3度目の正直になるので、借りを返したい」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)

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