[1.27 W杯最終予選 日本2-0中国 埼玉]

　日本代表は、DF吉田麻也(サンプドリア)とDF冨安健洋(アーセナル)を負傷で欠く中、DF谷口彰悟(川崎F)、DF板倉滉(シャルケ)がCBで先発。無失点に抑え、勝利に大きく貢献した。

　最終ラインに立ちはだかる主将・吉田、そして成長著しい冨安の不在という危機的状況。しかし、日本は90分間で集中力を切らさず、最後まで無失点で終えた。森保一監督は試合後のフラッシュインタビューで、谷口と板倉の起用意図を明かす。

「日本にはいい選手がいっぱいいる。これまでの活動の中でも、谷口も板倉も見せてくれていました。これまでの活動の経緯、今回のトレーニングの中で、彼らの調子の良さを見て、起用を決めました」

　シャルケに所属する板倉は3バックのセンターでチームを支える。谷口はJ1王者の川崎フロンターレの主軸として活躍し続けている。指揮官は「板倉はヨーロッパで、谷口は日本で勝ち続けなければいけないチームの中で、非常に厳しい中でやっている」と2選手を評価。さらに、「2人とも川崎出身なので、息は合っているかなと思いました」とその相性の良さも見越していたようだ。

　谷口も試合後のインタビューに回答。「まずは無失点で終えることができてホッとしているっていうのが正直なところ」と心境を明かしつつ、「相手の戦い方もブロックを引くという戦い方だった。カウンターは、板倉滉と常にしゃべりながらやれていた」と2CBの連係に手応えを語った。

　谷口は攻撃面も語る。「相手の狙いは中をコンパクトにしながら、サイドは空けていた。それでも間を突くと相手は嫌がっていたし、その隙は逃さないようにしながら、2人で相手を見ながら、ビルドアップを含め、縦パスを何本か入れられた」と振り返った。

　次戦のサウジアラビア戦に向け、「もしまたチャンスが回ってきたら」と前置きしつつ、「次も無失点で終えたい。それくらい自信を持って戦っていきたい」と意気込みを口にする。「代表チーム全員で次の試合も勝ち点3をしっかり積み重ねる。そこに向かってひとつになって戦っていきたい」と目を光らせた。

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