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元同僚対決は“背中”にも注目! 横浜FM水沼「すごいなと思った先輩」C大阪MF乾「当時からいいものを持っていた」

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横浜F・マリノスのMF水沼宏太セレッソ大阪のMF乾貴士

 J1リーグ開幕カードの記者会見が15日、オンラインで行われ、横浜F・マリノスのMF水沼宏太セレッソ大阪のMF乾貴士が出席した。両選手はそれぞれ相手クラブでプレーした経験があり、2007〜08年には横浜FMで共に寮生活を送っていた元チームメート。互いの立場から警戒を語った。

 1988年生まれの乾と1990年早生まれの水沼は一学年違い。それでも乾が野洲高から加入した07年、横浜FMユース所属だった水沼がトップチームに帯同したこともあり、乾がC大阪に期限付き移籍する08年夏までのキャリア最初期を過ごした。オンライン会見では水沼、乾の順でそれぞれ当時の思い出が語られた。

「僕がマリノスに入団した頃に乾くんが先輩にいて、同じ寮に住んでいて、車にも乗せてもらったり、ご飯に連れて行ってもらったり、服を買いに行かせてもらったりしていた。セレッソにいた頃に会うことがあって、昔と変わらないプレースタイルだった。そこからW杯にも出て、やっぱりすごいなと思った先輩」(水沼)

「自分がマリノス1年目の最後のほうにユースから上がってきて、その頃から宏太もプレースタイルは変わっていないし、右足のクロスはもう当時からいいものを持っていた。いまのマリノスではうまい選手はいっぱいいるけど、クロスが上げられたり、ハードワークができる選手はなかなかいないので、途中から出ても最初から出ても嫌な選手」(乾)

 両者の対戦は乾がJリーグ復帰を果たした昨年後半戦に続いて2度目。水沼は「ゴールに絡むプレーもされたし、乾くんがボールを持つと何かがある。マリノスとして止めないといけない」、乾は「自分たちもすごく警戒しないといけない選手だなと思っている。同じサイドだけどあまり対峙しないようにしたい」と警戒を語った。

 この対戦では二人の背中にも注目が集まりそうだ。水沼は今季から背番号下の選手ネームを「KOTA」から「MIZUNUMA」に変更し、Jリーグ草創期に活躍した父・水沼貴史氏の存在を背負った。一方、乾は当初背番号が昨季と同じ23番に決まっていたものの、クラブに変更を志願。かつて森島寛晃社長やMF香川真司らが着けたエースナンバーの8番を背負うことに決まった。

 水沼は「マリノスにいて30周年を迎えることができたのはすごく感慨深い。Jリーグの1年目にも30年目にも水沼がいるんだというところを世の中のサッカーに関わる皆さんに知ってもらいたい」、乾は「今年から8番をつけることになって自分自身のプレーがどう変わるかはわからないが、責任感を持ってやっていく。誰でもつけられるような背番号ではないので、自分に言い聞かせて頑張っていきたい」とそれぞれモチベーションをのぞかせた。

 両チームの過去の対戦成績はC大阪の18勝9分17敗とほぼ互角だが、一昨季までの10年間で横浜FMの勝利はなし。昨季前半戦で10年ぶりの鬼門を突破するまで、横浜FMは大きく苦手にしていた相手だ。

 それでも「昨年勝ったので相性の悪さはなくなった」と水沼。「開幕戦はすごく大事な試合になるし、僕たちはホーム。今年の目標を達成するためとても大事な試合になる。古巣セレッソなので勝ちたい気持ちはすごくあるし、勝利を目指して、自分のできることを精一杯全力を出して頑張りたい」と力を込めた。

 一方の乾は「ここ最近はすごくいいサッカーをしているイメージがある。強いチームになったなという印象がある」と横浜FMを評価。「久しぶりの日本での開幕なのでなんかあまり気持ちとして実感がないけど、その日になれば入ってくると思う。チームとして全てが決まるわけではないけど、いい入りができるに越したことはないので、勝って自信をつけたい。マリノスに勝てばみんなも自信を持てると思うので、勝って終わりたい」と意気込みを語った。

 横浜FM対C大阪戦は19日午後2時から日産スタジアムで行われる。

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