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「狂気が引き裂いてもカルチョがつなぐ」ウクライナ代表とロシア代表のハグをアタランタ同僚が明かす

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FWアレクセイ・ミランチュク

 アタランタに所属するイタリア代表MFマッテオ・ペッシーナが28日、ウクライナおよびロシア出身の同僚2人がハグし合ったことを、インスタグラムを通じて報告した。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が伝えられる中、ウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキーとロシア代表FWアレクセイ・ミランチュクのアタランタの同僚であるペッシーナがSNSを更新。2人の友情を強調しつつ、平和を願った。

「サッカー選手が“戦争反対”という言葉を発信しても、ごくありふれたことかもしれない。“戦争は間違っている”という言葉も、ありふれているかもしれない。だが本当にありふれたことだとしたら、2022年になって、みんなが一斉にこの言葉を強調することにはならなかったはずだ。数日前から考え続けているが、僕には答えが分からない。ここ2年間にわたってみんなが苦しみを味わってきたはずなのに、なぜ起きてしまったのだろうか?」

「僕らのロッカールームには、両国出身のルスランとアレクセイがいる。“マリ(ノフスキー)”は内気で優しいが、強い気持ちもある。“ミラ(ンチュク)”はおとなしく、飾り気のない性格で、僕が知っている中でも一番良い人かもしれない。僕と非常に似通った情熱も持っている」

「先日、軍事侵攻という狂気の沙汰が行われ、ロシアとウクライナが敵対した。そんな中、2人はジンゴニア(アタランタの練習拠点)でハグし合ったんだ。僕らも2人に寄り添い、これからも1つの大きな家族として、この難しい局面の中で支え続ける。人間の狂気が引き裂こうとしているものを、再び結びつけるのがカルチョなんだ。ウクライナでの“戦争”には反対する!」

 母国の事情により、難しい立場に立たされているマリノフスキーとミランチュクだが、前者は侵攻当日に行われたヨーロッパリーグのオリンピアコス戦(3-0)においてドッピエッタ(1試合2得点)を記録。後者は28日のサンプドリア戦(4-0)において、チームの4点目をマークし、2人揃ってアタランタの勝利に貢献している。

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