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大逆転導く2ゴール! 横浜FC小川航基「感謝しているチームから勝ち点、ゴールを奪えて良かった」

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FW小川航基が2ゴールの大活躍

[3.13 J2第4節 横浜FC 3-2 水戸 ニッパツ]

 横浜FCのFW小川航基が2ゴールの大活躍で逆転劇を牽引した。古巣の水戸ホーリーホックをホームで迎え撃ったJ2第4節、0-2の後半5分にこぼれ球に詰めて1点目を奪うと、2-2の同39分にはMF中村俊輔の左CKから劇的な決勝ヘディング弾。これでチームは首位独走態勢に入る4連勝を果たし、小川自身も得点ランキングトップタイに立った。

「1点目は(伊藤)翔さんがファーに打ってこぼれてくるのは分かっていた。クリーンではなかったけど、ねじこめて良かった。2点目はこれまで何本かCKはあったけど、危険なゾーンに入れてなくて、跳ね返されるシーンが多かった。俊さんが入って間違いなく良いボールが上がってくるのは分かっていたし、一番パワーを使って、良いところに入ろうという気持ちで入れたのが良かった」

 世代別代表でも定評のあった得点感覚をいかんなく発揮しての2ゴール。混戦が続くJ2リーグの中で、今季3ゴール目は得点ランキングトップタイの数字だ。また特筆すべきは4試合での通算シュート数『21』。これもリーグトップの数字で、横浜FCが小川の能力から逆算して攻撃を組み立てていることの証左だと言える。

 この日もマンツーマン気味にプレッシャーをかけてくる水戸のスキを突き、DF岩武克弥やDF中村拓海からのスルーパスに次々に反応。難しいエリアからでも積極的なシュートにトライしていた。「シュートはうまくいかなかったけど、いい形は作れた」。決定力には反省もあってようだが、今季の横浜FCは「点を取られてもそれ以上に点を取ればいい」がポリシー。その中で攻撃を担っていく気概をのぞかせた。

 またこの日の活躍の裏には、自身が2019年後半戦に所属し、半年間で7ゴールを挙げた古巣への意識もあったようだ。「水戸というチームは本当に何をしてくるかわからないチームという印象があり、一人一人がハードワークしてくる」と秋葉忠宏監督のチーム作りを評した小川は「どんなことでもやってくると分かっていたので引き締めて入ったけど、手強かった。難しい相手だったけど、感謝しているチームから勝ち点、ゴールを奪えたのは良かった」と笑顔を見せた。

 それでもプロ生活のスタートを切ったジュビロ磐田から完全移籍で加入し、新たな覚悟を抱いて臨むプロ7年目。ここで立ち止まるわけにはいかない。「4連勝というのを胸にするのではなく、もう忘れて、ゼロからのスタートということでやっていければ」。4連勝も、3ゴールも全ては過ぎた話。再起に燃える小川航基はまだまだゴールを積み重ねていく。

(取材・文 竹内達也)
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