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ベールを脱いだナンバー10…完璧な個人技から衝撃デビュー弾!! 浦和MFモーベルグ「もっともっと良くなる」

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浦和レッズの10番を背負うMFダヴィド・モーベルグがデビュー戦でゴール

[3.19 J1リーグ第5節 浦和 4-1 磐田 埼玉]

 軽やかで鮮やかなJリーグデビューだった。浦和レッズの元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグがベールを脱いだのは、ピッチに立ってからわずか3分後の後半3分だった。

 右サイドにポジションを置いた背番号10は、相手の不用意なパス交換に割って入ってボールを奪うと、ためらうことなくゴールへ突き進み、相手3人に囲まれながら素早く左足シュート。ビッグセーブを連発していた磐田GK三浦龍輝の右手をかすめながらゴールネットを揺らした。判断、前進のスピード、身のこなし、足の振り、どれもが非常に素早く、完璧な個人技での得点。浦和での初ゴールは絶大なインパクトとなった。

「純粋な喜びがわき上がってきた。いろいろな方面から期待されていたので、チャンスをクリエートすることができて、ゴールもできたのでよかった」

 昨年末の時点でチェコの名門、スパルタ・プラハから浦和への移籍が決まっていたが、新型コロナウイルス禍によって来日が大幅に遅れ、浦和に来たのは3月4日。隔離期間などを経て同9日の練習から合流し、わずか10日でファン・サポーターの心をつかんだ。

「今日はストロングポイントを表現できたと思っているが、さらにもっともっと良くなると思っている」と、言葉も力強い。

 この日はデンマーク人FWキャスパー・ユンカーと同じくデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツが先にゴールを決めて前半を3-1で折り返していた。後半から出場したモーベルグは「チーム全体が良い形でプレーしていたので、そういうときは途中から中に入るのは難しいことではない」とクールな表情を浮かべつつ、“北欧三銃士”のしんがりとしてそろい踏みのゴールを決めたことに「3人とも得点を取れて本当に気分が良かった」とご満悦。それでも、「ショルツがJリーグ初ゴールだねという話はしたけど、それよりチームが勝利できたことを3人で喜んだ」と、勝ち点3が何より重要だとの意識を前面に出した。

「今後も良くなるが、10点ゴールが取れるとかそういうわけではない。試合から4か月離れていたので、これから試合にどんどん絡んでもっと自分のストロングポイント、技術を見せていけると思っている」

 加入会見では「相手の陣形を崩すのが得意」と言っていた攻撃的MF。試合を重ねる毎にさらなる引き出しを披露していきそうだ。

(取材・文 矢内由美子)
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