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[MOM3783]矢板中央MF田邉海斗(新3年)_勇気づける、身体張るプレー目指すボランチ、ボール奪取連発

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矢板中央高の新リーダー、MF田邉海斗がスライディングタックルを決める

[3.25 船橋招待U-18大会 市立船橋高 1-2 矢板中央高]

 新生・矢板中央高のチームリーダーが、凄みあるような動きで勝利に貢献した。MF田邉海斗(新3年=さいたま市立原山中出身)は、新チームのリーダーとして期待されている長身ボランチ。チームメートへの声がけを意識しながらプレーすると同時に、背中で矢板中央を引っ張っている。

 この日は市立船橋高相手にボールを奪い切る力を発揮。味方と連動してインターセプトしたほか、スライディングタックルを決めるシーンもあった。ミスによるボールロストもしていたが、そのボールを再び奪い返して見せるなど、強豪校相手に強みで勝負。また、推進力あるドリブルで前へ出るなど、「チームを鼓舞しながら勇気づけるプレーや身体を張るプレーを自分はできるのかなと思います」と語るMFの奮闘は、逆転勝ちの大きな要因となった。

 初の日本一を目指した選手権はベスト16で敗退。先輩たちの目標を達成することはできなかったが、高橋健二監督や金子文三コーチは田邉が悔しさを力に変えて成長してきていることを認める。

 その田邉は得意とするボール奪取だけでなく、昨年以上のクオリティを求めてプレー。ビルドアップに絡む回数も増えてきているという。日本高校選抜候補のMF大畑凜生(→法政大)の隣で自由にプレーしていた昨年から、今年はより責任感とリーダーシップを持って戦っている。

 大畑や前主将のGK藤井陽登(→明治大)は下級生時からレギュラーを務め、3年時にはリーダーとしてチームを夏冬の全国大会へ導いている。田邉は「今年は自分がどれだけ活躍できるかで変わってくると思うので、一つでも陽登さんや凜生さんに近づけるようなプレーヤーになりたい」。中体連出身の長身ボランチはプレーヤーとしても成長を続け、チームに多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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