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古巣・等々力で敗戦…福岡DF奈良竜樹「楽しさと悔しさと、いろいろ感じた試合でした」

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家長とユニフォームを交換したDF奈良竜樹

[5.14 J1第13節 川崎F 2-0 福岡 等々力]

 アビスパ福岡DF奈良竜樹は、かつて4シーズンを過ごした川崎フロンターレを相手に0-2で敗戦。「やっぱり、差というものを感じた」と試合を振り返った。

 4試合無敗を続ける福岡が、敵地で川崎Fに挑む。前半は王者の攻撃を抑え、スコアレスで折り返すが、後半序盤で均衡を破られる。川崎Fは後半10分、スローインからのリスタートをFWレアンドロ・ダミアンがPA右からポストプレー。ボールを受けたDF山根視来がPA手前でシュート態勢に入ると、奈良がスライディング。その裏にパスが入り、MF遠野大弥がシュートを決め切った。

 大黒柱ダミアンのポストプレーは福岡も注意していたという。直前にもダミアンが起点となったシーンがあり、「選手同士で危ないという話はしていたんですけど、そこへの対応というところまで修正しきれずに、一点目っていうのが痛かった」。奈良もピンチを察知して飛び出し、遠野に裏を突かれた。「僕自身もあそこで食いつかずに我慢できたら。危ないという話をしていたそのシーンからやられた。修正できずにやられたというのがすごく悔しい」と率直な気持ちを口にした。

「フロンターレは上手だし、一人ひとりがしっかり落ち着いて相手を見てプレーできる。少しのズレを突いてくるのが上手ですし、2点目はCKですけど、やっぱり、差というものを感じた」

 2016シーズンから19シーズンまで川崎Fに所属し、J1連覇に貢献。20シーズンは鹿島でプレーし、昨シーズンはJ1の舞台に戻った福岡で守備に奔走。価値ある残留に寄与し、今シーズンから完全移籍となった。J1を戦い抜いたことで練度は高まりつつあるが、「もっともっと個人個人が守備の部分も、攻撃の部分も、レベルアップしなきゃいけない」とトップとの差に危機感も募らせる。

 ただ一方で、この試合で痛感できたことは「悪いことじゃない」とも。「上には上がいるし、いまのJリーグのトップレベルにいるのは川崎だと思うので、その相手とまだ意識を変えられる時期に戦えたのはよかった。僕自身も守備の部分もそうだけど、攻撃の部分だったり、考えなきゃいけないと感じた。楽しさと悔しさと、いろいろ感じた試合でした」。等々力での敗戦で、福岡が得たものは小さくない。

(取材・文 石川祐介)
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